Glorantha

ヒョルト人のカルト:トール

●インキンの子供たちのカルトは打ち止めで、最後にインキン自身のカルト、雲のインキン、トール(Tol, Cloud-Yinkin)のカルトです。●トールにはいくつかの要素があり、1つは雲の父としてのトールです。インキンに誘惑された女神ターヘレラ(雲の母タレーナ…

ヒョルト人のカルト:ムルニ

●今さら気がついたのですが、アリンクス(Alynx)はリンクス(lynx)なんでしょうか。インキンの下位カルト“ねずみ獲り”ムルニ(Murni the Mouser)について。●アリンクスの先祖が生まれたとき、一腹の子供たちの中で一番のちびがムルニでした。アーナールダ…

ヒョルト人のカルト:アルサー

●インキンの下位カルト、“密偵”アルサー(Alusar the Spy)です。●アルサーはインキンの息子ですが、母親は闇の中の目(Eyes in the Dark)としか知られていません。彼は小さくてまっ黒で、その自立とスパイ活動ですみやかに高い評判を得ました(悪名でもあ…

ヒョルト人のカルト:ガヴレン

●インキンの下位カルト、“狩人”ガヴレン(Gavren the Hunter)です。ガヴレンはインキンと“野の姫”ヴェルハラの子供です。野の姫でさえ、インキンの言い寄りには抵抗できませんでした。●ガヴレンは父母から独立独歩の気質を受け継ぎ、人里から離れた風の森で…

ヒョルト人のカルト:ヘヴレン

●インキンの下位カルト“追うもの”ヘヴレン(Hevren the Chaser)です。●ヘヴレンはインキンの長男で、インキンが初めてマホーメイと寝た後に生まれました(...born to Mahome after Yinkin lay with her for the first time.)。彼は長い脚と牙を持ち、荒野…

ヒョルト人のカルト:インキンその3

●熊のオデイラとアリンクスのインキンは好対だと思います。狩猟神、野生の動物の神であり、自立していて氏族とのつながりが弱い神です。しかしオデイラが熊と人間の間で悩むのに対してインキンは悩みません。アリンクスはどこまで行ってもアリンクスです。信…

ヒョルト人のカルト:インキンその2

●インキンの信者(Yinkini)はどんな人か。変わった人です。インキンはアリンクスなので社会での役割というのがありません。もっぱら族長のオーランスとの個人的な関係だけで氏族社会とつながってます。●ほとんどの氏族にはインキン信者がいて、その地方の帰…

ヒョルト人のカルト:インキン

●アリンクスと狩猟そして快楽の神インキン(Yinkin, God of Alynxes, Hunting, and Sensuality)のカルトです。日本人には呼びにくい名前です。●インキンは“山の母”ケロ・フィンと“肉食獣の王”フララー(Fralar, King of the Carnivores)の息子です。彼はケ…

アリンクス

●アリンクスの神インキンに行く前にアリンクスとは何かという話。● wiki にあるのでそっちを見てください。 http://www.dunharrow.org/wiki.cgi/Glorantha?page=%A5%A2%A5%EA%A5%F3%A5%AF%A5%B9 それだけではなんなので、『Anaxial's Roster』から。●アリン…

ノース人

●ウォーハンマーの混沌本(サプリ『堕落の書』)を見てて、ああこいつらはグローランサのヒョルト人(オーランス人)とモデルが同じだな、と思ったのがノース人です。●ノース人はエンパイア(ドイツの神聖ローマ帝国がモデルだとか)のはるか北、ぶっちゃけ…

ヒョルト人のカルト:オーマラヤ

●双子の兄弟オデイラが強烈すぎていまひとつ影が薄い“狩人”オーマラヤ(Ormalaya the Hunter)です。オーマラヤは冒険者オーランスの下位カルトです。●ヴァラノーランスの発見の群の一員として選ばれたのがオーマラヤの神話デビューだそうです。彼はそのとき…

荒野のオーランスその2

●つづき。●ヴァラノーランスは大地の鹿ファ(Fa)と走って負かし、緑の岩の獅子グラー(Grar)と取っ組み合い、マンティコラのデューセラ(Dursela)の尾を銛で切り落として殺し、角ある昆虫ルリュドラム(Rurudram)をあおむけにひっくり返し、まだらの鷹の…

荒野のオーランス

●荒野のオーランス(Orlanth in the Wilderness)の神話は、まだ誰も互いの区別をつけられなかった時代(緑の時代)から始まります。時を経るにつれその区別がつき始め、神と神のちがい、神と人のちがい、人と動物のちがい、その他もろもろの区別がつくよう…

ヒョルト人のカルト:ヴァラノーランスその2

●「荒野のオーランス(Orlanth in the Wilderness、原野か?)」の神話ではヴァラノーランスの格好がちょっとちがいます。山に住んでいたオーランスが未知の大地に降りるとき、彼は荒野に溶け込むために房飾りのついた衣服、顔を隠すために頭巾と帽子、石や…

ヒョルト人のカルト:ヴァラノーランス

●野の姫ヴェルハラとつがいオーマラヤとオデイラの父親となったときのオーランス、ヴァラノーランス(Varanorlanth、ヴァランオーランス?)です。 Orlanth the Wild という意味だそうで、野生のオーランスといった感じでしょうか。いわゆる役割を終えたカル…

ヒョルト人のカルト:オデイラその5

●下位カルトもないのになんだか長くなってますが。●オデイラの異界の本拠地は嵐の領域にあるキャンプ(野営地)で、風の森の嵐の鷲の木の近くに隠されています。信者たちはここから嵐の部族の時代、ヴィングコットの子らの時代、森の反対側から天空の領域に…

ヒョルト人のカルト:オデイラその4

●オデイラには下位カルトがありません(独自の狩りの技を伝える英雄カルトはあります)。オデイラが直に《熊》《隠れ》《狩り》の3つの神力を与えてくれます。いずれも自然の中で生きるための神力です。奥義は《生に帰る眠り》で、死んだオデイラの帰依者が…

ヒョルト人のカルト:オデイラその3

●ではオデイラ信者ってどんな人、という話。●昨日書いたように、ステッドに暮らす普通の狩人なら冒険者オーランスの下位カルト“狩人”オーマラヤに入信すれば十分です。オデイラに入信するのは選ばれた人間(変わった人間ともいう)です。自然や狩猟に対して…

ヒョルト人のカルト:オデイラその2

●オデイラの信者は狩人です。しかしステッド(集落)に住み、森に入って動物を獲ってくるような狩人ではありません。そっちはオデイラの兄弟オーマラヤの信者です。オデイラは文明の外にいて、その信者は自然(Wild ということなんですが、上手く語感を伝え…

ヒョルト人のカルト:オデイラ

●オーランスの息子、狩人にして熊の神、深奥の狩人オデイラ(Odayla, The Deep Hunter)です。オデイラはオーランスがまだ文明を知らないヴァラノーランス(Varanorlanth)だったころ、野の姫(Lady of the Wild)ヴェルハラとの間にもうけた双子の片割れで…

ヒョルト人の陣形

●ヒョルト人が戦場でとる陣形について。●素朴ではありますが、特徴を持たせた集団をオーランスの伝統に基づいて配置します。オーランスは戦場に出るとき、四方の風(戦いの嵐などとも)という4人の配下を従えていました。剣の近侍、盾の近侍、槍の近侍、後…

ヒョルト人の戦争その2

●やっぱり fyrd は民兵でいきましょうか。今度は「Thunder Rebels」から。●民兵は成人男性の半分、氏族の人口の20%くらいだそうです。500人の氏族なら100人を召集できます。専業の戦士は戦いの訓練に時間を使い、よい武器と鎧を持っています。職業キーワー…

ヒョルト人の戦争

●続けて「Sartar Rising part2 Orlanth is Dead!」からヒョルト人の戦争の風景を。●その前に民兵(fyrd)の話。民兵は専業の戦士以外の戦える男たち(そして一部の女たち)を動員した集団です。基本的に氏族のトゥーラ(氏族の領土)を守るために動員されま…

ヒョルト人の戦争の倫理

●ヒョルト人の戦術について見ようと未訳サプリの「Sartar Rising part2 Orlanth is Dead!」をあたっていたらヒョルト人の戦争についての考え方が紹介されてました。アンドリンの言葉から、という体裁で「戦争の倫理(The Ethics of War)」というコラムです…

ヒョルト人のカルト:フマクトその4

●今度はフマクト信者全般について。●フマクトは性的な偏見を持っていません。カルトは男も女も歓迎します。戦士であり、規律を守り、名誉の規約(Honor Code)を守ると誓うかぎり、すべての種族が歓迎されます。非人間種族が少ないのはこの規律を長期間維持…

ヒョルト人のカルト:フマクトその3

●順番が無茶苦茶ですが、フマクトのカルト全般について。●フマクトは彼の名前で立てられた誓いと名誉の守り手です。どのような理由であれ、誓いを守らなかった者はフマクトの罰を受けます。そのため重要な誓いでなけばフマクトの名は持ち出されません。フマ…

フマクトの下位カルト

●フマクトの下位カルトを並べておきます。一応、下位カルトと英雄カルトとおぼしきものを分けてみました。●フマクトのカルトはどのカルトであっても、フマクトの本質である《死》の奥義を学びます。ヒーローウォーズはよほど力の差があるか、かなり努力しな…

ヒョルト人のカルト:ハイーア

●フマクトの項目を見直していたら、下位カルトと英雄カルトがまとめて書かれてました。どこで区分するのかわかりませんが、たぶん神力1つを提供してるのが下位カルトで、神技だけを提供してるのが英雄カルトだと思います。●フマクトの下位カルト、剣士ハイ…

ヒョルト人のカルト:エフロダール

●フマクトの下位カルト、黒手のエフロダール(Efrodar Blackhands)です。●曙の時代、エフロダールはグバージに対抗するために、フマクト信者のみからなる最初の軍団を創設しました。ほとんどの場合、彼は単純に戦の長(Leader of Battles)と呼ばれます。 …

ヒョルト人のカルト:リ・ファンクァン

●フマクトの下位カルトにはもう1つアンデッドと戦うカルトがあります。リ・ファンクァン(Li Phanquann)です。●リ・ファンクァンは帝国の時代、ワームの友邦帝国のために働きました。彼は極東の出身で、フマクト信者は彼を東方の英雄(Eastern Hero)と呼…