2009-05-01から1ヶ月間の記事一覧

荒野のオーランスその2

●つづき。●ヴァラノーランスは大地の鹿ファ(Fa)と走って負かし、緑の岩の獅子グラー(Grar)と取っ組み合い、マンティコラのデューセラ(Dursela)の尾を銛で切り落として殺し、角ある昆虫ルリュドラム(Rurudram)をあおむけにひっくり返し、まだらの鷹の…

荒野のオーランス

●荒野のオーランス(Orlanth in the Wilderness)の神話は、まだ誰も互いの区別をつけられなかった時代(緑の時代)から始まります。時を経るにつれその区別がつき始め、神と神のちがい、神と人のちがい、人と動物のちがい、その他もろもろの区別がつくよう…

日向禅

●ファイティングファンタジーシリーズの話になれば、日向禅に触れないわけにはいきません。セプタング・エースの方がわかりやすいかもしれませんが。●今は亡きTRPG専門誌「RPGamer」にタイタンを喰らえ!!!という記事を連載しておられました(挿絵は吉井徹)。…

サウンドウェーブ問題

●ここのところ昔のことばかり書いてる気がしますが、世間でリメイクが多いからだと思いたい。●トランスフォーマー映画の2作目が上映されます。トランスフォーマーの実写化にあたって俺が気にしていたのは、破壊大帝メガトロンの変形をどうするのかです。彼…

仮面ライダーBLACK

●今度やる「仮面ライダーディケイド」の映画は過去のライダーたちが登場するらしいのですが、仮面ライダーBLACKと仮面ライダーBLACK RXも出るそうです。世代によって贔屓の仮面ライダーがちがうでしょうが、俺が一番濃くつきあったのは仮面ライダーBLACKとRX…

浅羽莢子訳

●「鞭打苦行のThrasher」というブログで浅羽莢子の訳について触れられてました。 2009-05-24 ゲームブック「運命の森」で Wild Hill Man を「山賤」と訳していたのをあげられてます。俺も前にそういうこと書いたなぁと思って検索してみましたが、見つかりま…

ヒョルト人のカルト:ヴァラノーランスその2

●「荒野のオーランス(Orlanth in the Wilderness、原野か?)」の神話ではヴァラノーランスの格好がちょっとちがいます。山に住んでいたオーランスが未知の大地に降りるとき、彼は荒野に溶け込むために房飾りのついた衣服、顔を隠すために頭巾と帽子、石や…

ヒョルト人のカルト:ヴァラノーランス

●野の姫ヴェルハラとつがいオーマラヤとオデイラの父親となったときのオーランス、ヴァラノーランス(Varanorlanth、ヴァランオーランス?)です。 Orlanth the Wild という意味だそうで、野生のオーランスといった感じでしょうか。いわゆる役割を終えたカル…

ヒョルト人のカルト:オデイラその5

●下位カルトもないのになんだか長くなってますが。●オデイラの異界の本拠地は嵐の領域にあるキャンプ(野営地)で、風の森の嵐の鷲の木の近くに隠されています。信者たちはここから嵐の部族の時代、ヴィングコットの子らの時代、森の反対側から天空の領域に…

ヒョルト人のカルト:オデイラその4

●オデイラには下位カルトがありません(独自の狩りの技を伝える英雄カルトはあります)。オデイラが直に《熊》《隠れ》《狩り》の3つの神力を与えてくれます。いずれも自然の中で生きるための神力です。奥義は《生に帰る眠り》で、死んだオデイラの帰依者が…

「堪忍してぇ」問題

●18禁の内容がふくまれてるかもしれません。たいしたことないと思いますが。●「姫騎士アンジェリカ 〜あなたって、本当に最低の屑だわ!〜」というエロゲがありまして、発売はもう2年以上前になります。ジャンルは淫語になるんでしょうか。テキストが極まっ…

ヒョルト人の職業:狩人

●ヒョルト人の狩人(Hunter)の説明はこんな感じでした。●狩人は獲物を求めて自然の中を徘徊します。弓矢やジャヴェリン(投げ槍)、スリングなどを使って狩りをし、小さな動物には罠を仕掛けます。狩人は一年の特定の時期(狩猟期)に動物を捕らえます。そ…

羽生生純

●竹熊健太郎のブログ「たけくまメモ」で、昔ファミ通に連載されていた「ファミ通のアレ(仮題)」の京都編が公開されています。 京都は燃えているか?・前編: たけくまメモファミ通のアレ(仮題)は原作が竹熊健太郎、作画が羽生生純でした。この漫画が好き…

ヒョルト人のカルト:オデイラその3

●ではオデイラ信者ってどんな人、という話。●昨日書いたように、ステッドに暮らす普通の狩人なら冒険者オーランスの下位カルト“狩人”オーマラヤに入信すれば十分です。オデイラに入信するのは選ばれた人間(変わった人間ともいう)です。自然や狩猟に対して…

ヒョルト人のカルト:オデイラその2

●オデイラの信者は狩人です。しかしステッド(集落)に住み、森に入って動物を獲ってくるような狩人ではありません。そっちはオデイラの兄弟オーマラヤの信者です。オデイラは文明の外にいて、その信者は自然(Wild ということなんですが、上手く語感を伝え…

スケイヴン・セッション

●以前からホビー・ジャパンがウォーハンマーRPGの公式コンベンションをやってます。ただ開催地が東京なもんで、知るかボケ、という態度で対してきたのですが、前回は 関東のウォーハンマー・オンリー・コンベンションでスケイヴン卓が立ったと聞いてのたうち…

ディーモン自作その2

●なんか昨日のページビューが上がりすぎじゃないですか。3000くらい増えてませんか。信頼性皆無?●ゴールデンウィークに暇だったのでサプリの「堕落の書」を使ってレッサー・ディーモンをつくりました。1.種類の決定 →「レッサー・ディーモン」2.能力値 …

ヒョルト人のカルト:オデイラ

●オーランスの息子、狩人にして熊の神、深奥の狩人オデイラ(Odayla, The Deep Hunter)です。オデイラはオーランスがまだ文明を知らないヴァラノーランス(Varanorlanth)だったころ、野の姫(Lady of the Wild)ヴェルハラとの間にもうけた双子の片割れで…

藤沢秀行

●囲碁の藤沢秀行名誉棋聖が亡くなったそうです。俺は囲碁はまったくできないのですが、河口俊彦の文章で藤沢秀行を知りました。これほど劇的な棋士がこの先現れることがあるんでしょうか。

卓の人間関係

●前から考えてるんですが、あまり言われてるのを聞いたことがないので。●人間が集まると話の中心になる人っていますよね。押しが強かったり、陽気だったり、好かれやすかったりする花があるタイプ。リーダータイプと言えるかもしれません。外から持ち込まれ…

ヒョルト人の陣形

●ヒョルト人が戦場でとる陣形について。●素朴ではありますが、特徴を持たせた集団をオーランスの伝統に基づいて配置します。オーランスは戦場に出るとき、四方の風(戦いの嵐などとも)という4人の配下を従えていました。剣の近侍、盾の近侍、槍の近侍、後…

ヒョルト人の戦争その2

●やっぱり fyrd は民兵でいきましょうか。今度は「Thunder Rebels」から。●民兵は成人男性の半分、氏族の人口の20%くらいだそうです。500人の氏族なら100人を召集できます。専業の戦士は戦いの訓練に時間を使い、よい武器と鎧を持っています。職業キーワー…

ヒョルト人の戦争

●続けて「Sartar Rising part2 Orlanth is Dead!」からヒョルト人の戦争の風景を。●その前に民兵(fyrd)の話。民兵は専業の戦士以外の戦える男たち(そして一部の女たち)を動員した集団です。基本的に氏族のトゥーラ(氏族の領土)を守るために動員されま…

ヒョルト人の戦争の倫理

●ヒョルト人の戦術について見ようと未訳サプリの「Sartar Rising part2 Orlanth is Dead!」をあたっていたらヒョルト人の戦争についての考え方が紹介されてました。アンドリンの言葉から、という体裁で「戦争の倫理(The Ethics of War)」というコラムです…

ヒョルト人のカルト:フマクトその4

●今度はフマクト信者全般について。●フマクトは性的な偏見を持っていません。カルトは男も女も歓迎します。戦士であり、規律を守り、名誉の規約(Honor Code)を守ると誓うかぎり、すべての種族が歓迎されます。非人間種族が少ないのはこの規律を長期間維持…