荒野のオーランス

Epikt2009-05-29

●荒野のオーランス(Orlanth in the Wilderness)の神話は、まだ誰も互いの区別をつけられなかった時代(緑の時代)から始まります。時を経るにつれその区別がつき始め、神と神のちがい、神と人のちがい、人と動物のちがい、その他もろもろの区別がつくようになっていきました。最初にちがいに気がついたのはオーランスでした。

●そのころ、誰もが山(Dini)の上に暮らしていました。オーランスは山の下に広大な土地が広がっているのを見て、風となって飛び出して世界中を吹きわたり、まったく無垢な土地を見てまわりました。彼は山に戻ると自分たちはあの世界へ行くべきだと言いました。

●しかしオーランスの姉妹たちは危険な世界に移動するつもりはなく、彼女らを好きだった皆も、山に残ることにしました。そこでオーランスは1人で未知の世界を探検するために出発しました。そのときの格好が23日に書いたもの。
ヒョルト人のカルト:ヴァラノーランスその2 - そっちはそっちの気晴らし、こっちはこっちの気晴らし

オーランスはみずからを野生のオーランス、ヴァラノーランス(Orlanth the Wild, Varanorlanth)と呼び、荒野で食料を見つける方法や、危険について学び、それを避けたり戦ったりする方法を学びました。彼は荒野の声を聞くことを学びました。

●ヴァラノーランスは野の姫ヴェルハラに出会いました。2人は焚き火のそばに座り、共に狩りの歌(Song of the Hunt)を歌いました。しかしヴァラノーランスが誰も自分を狩ることはできないと自慢する(boast)と、ヴェルハラは彼をあざけって、キャンプから姿を消してしまいました。

●ヴァラノーランスは彼女を追いかけて出発しましたが、5頭の威厳ある獣(Five Majestic Beasts)が彼の邪魔をしました。
つづく。