2007-10-01から1ヶ月間の記事一覧

赤の女神の再誕

●赤の女神の12使徒たちの神話を読んでいると、ちょっとしたプロジェクトXですね。彼らの神話をつぎはぎすれば、赤の女神誕生まわりの歴史が立体的になるかと思いました。例えばオスクラスコタは女神再誕の兆候としての動物の歌を聴いて、女神と会うことがで…

ルナー帝国のカルト: Fjordaur

●そんなわけで月の女神の12使徒でもあるらしい聖なる殺人の神フフンフール♪【Fjoudaur】の話。●狂信的な暗殺者集団というのはファンタジー世界ではわりとありふれてる気がします。モデルは中東のアサシンでしたっけ。【Fjoudaur】もグローランサにしてはそういうテ…

ルナー帝国のカルト:オスクラスコタ

● oomizuao さんのコメントされた月の女神セデーニヤの12使徒のうちの1人、殺しの神の【Fjordaur】ですが、 oomizuao さんの表記ではフィヨルドール、 mallion さんの表記ではヒョルダールです。フフンフール♪ とハミングで読むことにします。心の中で。●その12使…

原音表記

●【Fjordaur】とか無茶言うな、というのは置いておいて。【Teelo Estara】はティーロ・エスタラなんでしょうか、ティーロ・エスターラなんでしょうか。【Teelo Imara】はティーロ・イマラなんでしょうか、ティーロ・イマーラなんでしょうか。もうきりがない…

ルナー帝国のカルト:マカベウス

●魔道士マカベウス(Makabaeus)は日本語版「ヒーローウォーズ」にも載っているルナーの教派(カルト)です。後発のILH2のデータともあまり齟齬がありません。でもヒーローウォーズでは弱点としてルナー周期に従うと書いてあるのに、ILH2にはその記述があり…

季刊R・P・G

●季刊R・P・Gが今回の4号で休刊だそうです。なにはともあれ、編集者、ライターさん、関係者の方、お疲れ様でした。感想もあるけど、今さらかしこぶって評論しても仕方ない。コレクターの方は店頭にある間に買っておかれた方がよかろうもん。 [rakuten:a-gam…

嫦娥奔月

●中国の月面探査宇宙船の打ち上げがニュースになってます。なにも日本の探査にかぶせるように打ち上げせんでも、と思うのですが。そういう調整って国際的にやってるんでしょうか。ぶつかったりしないのか。●最終的に月面の有人探査を目標とするこの計画は「…

イングリッシュ好漢

●潘金蓮で wiki を覗いて気がついたんですが、「水滸伝」の英文記述が充実しています。英名だと「Water Margin」なんですね。あだ名(二つ名)も訳されてました。これはグローランサの英雄たちの二つ名を身近な感覚で理解するのに使えると思い、というより単…

霊玉伝

●ヒョルトに娼婦の神がいないのは、あまりにも娼婦の数が少ないからではないか、とも思いました。いるとしても街ごとで、それでもそんなにいらないでしょうし。で、娼妓の神で連想するものがあったので、また脱線します。もうグローランサの話ですらない。●…

性豪もし戦わば

●ルナーのセンセーラの信者とヒョルトのニスキスの信者が戦ったらどうなるでしょうか。例えば水滸伝では皇帝のお気に入りの芸妓、李師師が鍵となりました。梁山泊は隠し玉の“浪士”燕青を送り込んで彼女の心をとり、皇帝に話を聞いてもらう機会をつかみました…

ヒョルト人のカルト:ニスキス

●対するヒョルト人側は、やはりインキンとニスキスでしょう。女神で性的なものを匂わせる存在は見当たりません。アーナールダは道徳的に厳しいようです。たくさんの夫をつなぎとめているわけですから、そういう側面が無いとは思えないのですが。●快楽主義で…

ルナー帝国のカルト:センセーラ

●実際のゲームで役に立ちそうな情報を探す、という当初の目的を見失っておりますが。ILH2のありがた味は、ルナー帝国とオーランス人の両者の考え方を比較して遊べる点にあります。じゃあ性の話はどうよ、ということでルナーの娼妓の神様センセーラ(Senthera…

ルナー帝国のカルト:カナ・プアその2

●カナ・プアさんの提供するのは神力が2つと魔道書が1冊です。ただ原文が難しいんです。 oomizuao さんのコメントでの訳も借りて、俺なりに訳すとこうなります。 《時間理論の計算》 《結果を見出す》《未来を運任せにする》《時間を知る》《過去を正確にと…

ルナー帝国のカルト:カナ・プア

●そんな流れでルナー帝国の神、カナ・プア(Kana Poor)さんです。魔法の世界グローランサでも時間は特殊な力なので、文章が難しい。カナ・プアには“Scribe of Time, Wielder of Age”という異称があるわけですが、 wield は「たくみに使う、ふるう、画筆をふ…

ヒョルト人のカルト:ケヴ

●嵐の神殿に属している大地の女神たちの1人に Kev the Visionary というのがいます。 mallion さんの訳だと“幻視者”ケヴですね。“女王”アーナールダの下位カルトです。●彼女の力はビジョンです。言葉通り、予見としてのビジョンも含まれているんですが、グ…

ルナー帝国のカルト:ダッカシノダとダッカホンイール

●人身御供と言えばルナーの英雄であり、女神でもあるホン・イール(HonEel)です。1人でルナー帝国を3州増やし、その主な手段が色仕掛けだったという、まさに「ヒーロークエスト」でしか再現できない英雄“征服の娘”ホン・イール。「迷宮キングダム」で言え…

ヒョルト人のカルト:アナ・ゴア

●一連のグローランサの人間の魂の成分の話のおかげで、女神アナ・ゴア(Ana Gor)の力についてちょっと理解しました。以下、日本語があやしいところがあったら何か訳し間違えてるな、とお考えください。●アナ・ゴアはドラゴン・パス地方の死と人身御供の女神…

カウンターが

●クトゥルフの日記で大手さんにリンクされたとたん、えらい勢いでカウンターが回ったようです。これがはてなの力かッ! でもグローランサのことばっか書く。

わからない言葉

●ほうじゃ、物知りの人も見とられるなら、わからん言葉を教えてもらえるかもしれんわい、と思いつきました。ほうじゃ、ほうじゃ。知ってるのがあれば「ググれば出てくる」「むかし○○の資料で見た」の一言でもいいので、お願いします。●嵐の神殿の神々の神話…

クトゥルフの呼び声

●以前「クトゥルフの呼び声」TRPGをやったときに、危険を冒して正気度を失っているのに、それが全然メリットにつながらないのが納得いかん、と言われて新鮮でした。言ったのはクトゥルフ経験の無い人で、俺はそんな風に考えたこともありませんでした。たしか…

HWの戦闘の欠点

●理論は苦手なのですが、経験から言うとヒーローウォーズの戦闘は流れが決まると逆転は難しいです。ヤーナファル・ターニルズの奥義を使えば、1度だけ蘇生しますが、その力が及ぶのは本人だけなので、(いたとしても)従者分のAPまでは回復しません。一度殺…

ルナー人の復活の神力

● oomizuao さんのコメントがあったので、ルナーの神様、ヤーナファル・ターニルズとディーゾーラを見てみました。●「ILH2」の軍神ヤーナファルの説明って「ヒーローウォーズ」のヤーナファルの説明とだいぶちがいますね。設定が変わったのか知識のない「ヒ…

ヒョルト人の復活の神力

●では逆に、死んだ人間を復活させる神力はどんなものがあるか、という話。「STORM TRIBE」によると、嵐の神殿の魔法で死んだ人間を復活させられるのは次の3つでした。チャラーナ・アローイの《他者の復活》、オデイラの《生に帰る眠り》、エンギジの《死か…

●グローランサではどうも魂だけではなく、他の何かの要素があるらしい、というので古代エジプト人の死生観に登場するカーを思い出しました。「現身にはカーと呼ばれる影がつき添って」いるそうです。魂をクーと言い、カーは人の死後、クーが去った後も墓のま…

ゴースト

●死後の魂がいろいろ忘れているなら、ヒョルト人の幽霊は出ないかというと出るんですね。「ANAXIAL'S ROSTER」(例のアナクシアル帝の箱舟乗船者名簿、つまり生物一覧)にゴースト(Ghost)が載っています。「ヒーローウォーズ」のモンスターリストにも載っ…

ヒョルト人の祖霊

●祖霊(Ancestors)について知りたくてオーランシーのサプリ「THUNDER REBELS」を見たら、知りたいことはだいたい書いてありました。それどころか神と人のちがいまで書いてありました。野蛮人とあなどってはいけませんでした。●ヒョルト人の生活の中での祖霊…

神格化

●どうして異界の住人はあんなにそっけないのかという話。「ILH2」には啓発によって神格化する方法と過程が具体的に書かれています。画期的だ。それによると最終的な啓発に至る(「全」10M15に勝つ)と、「個」は「全」と統合され、神になります。細かいこと…

The Sky Ship その2

●ヒーロークエストというのはつまるところ異界に行っての冒険なんですが、グローランサの異界は神話などに影響されています(あるいは影響している?)。なので、かなり面白いものが見られます。●船で天空の河を航行していると巨大な河馬に襲われる場面があ…

The Sky Ship

●「SARTAR RISING vol.3 GATHERING THUNDER」でカリル・スターブロウが天空へのヒーロークエストを行う「The Sky Ship」というシナリオですが、どうしてそんなサーターを救うのに関係なさそうなクエストをするのか、ちゃんとミナリスが説明してました。とい…

サーター独立までの道のり

●実際、サーター王国がルナーの支配を脱するまでに起こることを、なるべく史実に忠実に並べるとどうなるか。「グローランサ年代記」のアーグラスのサガはちょっと誇張がひどいようなので、後ろのサーター王の系譜あたりから。(ゲーム)開始は1621年とする。…