ヒョルト人のカルト:ニスキス

Epikt2007-10-21

●対するヒョルト人側は、やはりインキンとニスキスでしょう。女神で性的なものを匂わせる存在は見当たりません。アーナールダは道徳的に厳しいようです。たくさんの夫をつなぎとめているわけですから、そういう側面が無いとは思えないのですが。

●快楽主義で有名なアリンクス(かすみ猫)の神インキン。なぜか精神能力に分類されている〈いちゃつき〉が軸です。彼の神力の中でこの種のものは、

  • 《快楽主義》
    • 《罪を感じない》《身づくろいする》《性的に誘惑する》《どこでも眠れる》

使えそうな神技は2つだけ。しょせん動物なんですね。即決で余計な手間はかけないようです。

●すると冒険者オーランスの下位カルト、“恋人”ニスキス【Niskis the Lover】の出番です。オーランスが若く恋多かった時代の側面で、恋愛特化の下位カルトです。ですが、肝心の〈いちゃつき【Flirt】〉を持ってません。〈いちゃつき〉は“踊り子”ホン・イールもインキンも持っており、センセーラは持っていないものの、娼妓【Courtesan】の職業キーワードには入っているので、必須と言えます。ニスキスに入信するならPLが意図して取る必要があります。

●それで、ニスキスが提供している神力は、

  • 《快楽主義》
    • 《情熱の抱擁》《可愛らしい目【Endearing Eyes】》《ハンサムな異邦人》《目を覚ましている》《男らしさ【Virility】》

さすがに豊富ですね。夜這いをかけてきて、可愛らしい目で女性を騙すハンサムな異邦人は絶倫というわけです。さらに《移動》の神技《窓抜け跳躍》も提供します。至れり尽くせりですね。ヒョルト人の家には窓があるものだ、ということがわかります。この信者は自分の氏族の連中からはどう思われてるんでしょうか。

●ニスキスの奥義《女を喜ばせる【Please Women】》は、信者が離れているときも女性が恨みを持つことがなく、信者といるときは女性が幸福でいるという、なんだか男の勝手を通した神力になっています。【Woman】じゃなくて【Women】ですしね。

●ニスキスはヒョルト人の伝統に属していて、センセーラのように職業的なカルトではありませんね。ヒョルト人文化にも売春や娼婦はあるのですが、それは愛の神ユーレーリアの管轄らしく、詳細はわかりません。ユーレーリアは嵐の神殿に属している神ではないので。

●で、余談です。“恋人”ニスキスの神力《快楽主義【Sensuality】》、“踊り子”ホン・イールの神力《誘惑【Seduction】》、センセーラの神力《恍惚の踊り【Entrancing Dance】》のルーンはいずれもインキンのルーンなんですが、インキンの神力《快楽主義【Sensuality】》はちがうんですね。不思議です。