性豪もし戦わば

Epikt2007-10-22

●ルナーのセンセーラの信者とヒョルトのニスキスの信者が戦ったらどうなるでしょうか。例えば水滸伝では皇帝のお気に入りの芸妓、李師師が鍵となりました。梁山泊は隠し玉の“浪士”燕青を送り込んで彼女の心をとり、皇帝に話を聞いてもらう機会をつかみました。ヒーローウォーズでも似たような状況が発生しないとも限りません。センセーラの娼婦はルナー高官の近くにいることが多いのです。

●まあ、くだらないと思う方は読まない方がいいかと。読んでからくだらない! と怒られるのは悲しいので。

●ルールは「ヒーローウォーズ」、両方の信者の能力は同じ程度という前提で話をします。継続判定の軸はお互いに〈いちゃつき〉でしょう。あるいはもっと露骨な技能になるのかもしれませんが。能力値が同じなら、これをどれだけ増強できるかが勝負です。まず世俗能力が1つ増強に使えるのでニスキスは性格の〈好色〉、センセーラは色々あるので〈エロティシズム〉でも〈コケティッシュ〉でもいいでしょう。

●増強に使える世俗能力は1つだけなので、後は神技です。センセーラは、

  • 神力《愛を交わす【Make Love】》
    • 《奮起させる?【Arousal】》《性愛の眠りの清澄?【Erotocomatose Lucidity】》《官能のオイル【Make Sensual Oils】》《エクスタシーを長引かせる》
  • 神力《恍惚の踊り》
    • 《誘惑の踊り》《夢中にさせる》《嫉妬をかりたてる》《肉欲をかりたてる》《欲望の仮面》《誘惑する》

対して二スキスは、

  • 神力《快楽主義》
    • 《情熱の抱擁》《可愛らしい目【Endearing Eyes】》《ハンサムな異邦人》《目を覚ましている》《男らしさ【Virility】》

手数の少ないニスキスの方が圧倒的に不利なようです。

●しかしよく見ると、両者の神技の質にはちがいがあります。センセーラの踊りの神力はベッドの外で使うものです。《性愛の眠りの清澄?【Erotocomatose Lucidity】》はこういうときに使えるかどうか議論できそうです。一方、ニスキスの神技はどこでも使えそうです。ということは、ちゃんと手順を踏む(踊りを見るとかオイルマッサージを受ける、など)とセンセーラが有利ですが、いきなりベッドの中に持ち込めば五分になります。

●すると実際には戦場をどこにするか、という駆け引きのための、即時判定での対決が多くなるのではないでしょうか。いきなりベッドの中に連れ込もうとするニスキスに対して、センセーラは交渉技能などで焦らさなければなりません。長引くほど不利になるニスキスは序盤から大技? を繰り出して、短期決戦で勝負をつけなければなりません。

●なお、能力値は同じという前提でしたが、もちろんグローラインの中でセンセーラの娼妓に挑んではいけません。勝ち目はありません。また両者が奥義を極めるほどの達人だったとしても、ニスキスが不利です。センセーラの奥義が能力値を上げてくるタイプなのに対して、ニスキスの奥義はそうではありません。

●奥深いですね、ヒーローウォーズ