ヒョルト人のカルト:インキンその3

Epikt2009-06-14

●熊のオデイラとアリンクスのインキンは好対だと思います。狩猟神、野生の動物の神であり、自立していて氏族とのつながりが弱い神です。しかしオデイラが熊と人間の間で悩むのに対してインキンは悩みません。アリンクスはどこまで行ってもアリンクスです。信者もその境地に達しなければなりません。

●インキンが提供する神力は《狩り》《快楽主義》の2つです。あと1つは下位カルトによります。奥義はどのカルトにも共通の《アリンクスになる》です。カルトによって変身するアリンクスの種類が異なります。

●人間の決めたルールはアリンクスには関係ありません。特に恋愛や性に関してインキンは自由です。例えばインキンの信者(そしてその情夫)はインキン信者を自分の家に歓迎します。それは特別な“アリンクスのやり方”の結婚で、九日間続いた後、終わります。

●インキンの聖祝日「求愛の日(Wooling Day)」に、インキンは自身の男らしさ(virility)と口説きの技を祝福するために女神たちを訪問します。インキン信者は誘惑の儀式魔術で信者ではない異性に接近し、通常は儀式的で私的な性交渉がおこなわれます。このときに生まれた子供は成長すると必ずインキン信者になります。

●おそらくインキンにとってオーランスとのつながりだけが重要で、他のことはそれほど気にしていないと思われます。彼のカルトが反社会的だと言われるのには理由があるわけです。神話でも既婚の女神にちょっかい出してるように見えるのがありますし。神力《快楽主義》の神技《罪を感じない*》が信者を助けてくれます。