ルナー帝国のカルト:マカベウス

Epikt2007-10-27

●魔道士マカベウス(Makabaeus)は日本語版「ヒーローウォーズ」にも載っているルナーの教派(カルト)です。後発のILH2のデータともあまり齟齬がありません。でもヒーローウォーズでは弱点としてルナー周期に従うと書いてあるのに、ILH2にはその記述がありません。どうなんだろ。

●史上初めてルナー魔道士になったマカベウスの教派が提供する魔道書は3つ。

  • 『冷たい絶望の書』
    • (《岩を温める》《冬に抵抗する》《氷の魔をくだく》《風を弱める》《体を温める》)
  • 『無慈悲な復讐の書』
    • (《希望をくだく》《破局の呪い》《不和の呪い》《もろい鉄の呪い》《不能の呪い》《腐った食物の呪い》《魂の強さを吸いとる》)
  • 『謙譲の書』
    • (《ルフェルザの愛を理解する》《苦痛を和らげる》《理解を深める》《自尊心のざんげを聞く》《喜びに触れる》)

魔法も何か格好いいので、どうせロンゲでクール系の美男子だろうと思ってました。でも神話を読んでるとそうでもありませんでした。

●スポルの魔道士だったマカベウスは新しい力の源を発見し、その知識を共有する魔道学校をつくりました。しかしカルマニアの魔道士階級はこれを異端と宣告。マカベウスはわずかな仲間と共に魔道界の秘密の交点を通り、かろうじて逃げのびました。

●着いた先は白海の北岸で極寒地帯。そこは要するに昔、月が落ちた場所でその残骸が残っていました。一行は最悪の場所でサバイバルを始めました(これで寒さに対抗する魔道書がある理由がわかります。寒かったんですね)。

●月の女神が覚醒した1220年、月の残骸も力を増幅したのですが、マカベウスは理由もわからないままその力を使って、自分を追放したカルマニアの魔道士階級に呪いを送る復讐を始めました(復讐の魔術書がある理由)。他にすることはないんですか。

●ところが1年ほどすると、本来の力の所有者である月の女神が護衛つきでやってきて、住み着いている人間がいることに驚いたものの、礼儀正しく降伏を勧告しました。拒否されると彼女は圧倒的な力で不法占拠者(マカベウスたち)を打ち負かしました。マカベウスはみじめな敗北の中、這いつくばって降伏しました。「おまえは無礼で無知だが、創意には富んでいる。あるいは謙譲のレッスンがおまえの理解を助けるだろうか?」言われているのが魔道士で言っているのが(外見)少女といういかれた場面です。もうやめて、マカベウスのLPはゼロよ!

●その後、マカベウスは女神の奴隷にされ、魔道の力をすべて取り上げられました。彼が謙譲を身につけた時にそれは返されて、マカベウスはみずから女神の従者になりました。『謙譲の書』に《ルフェルザの愛を理解する》がある理由ですね。この時点でマカベウスの髪の毛は真っ白でしょう。

●後は普通というのも変ですがいつものコースで、女神のために働いたマカベウスはルナーの神になります。神になっても異界での居場所が女神の足元という、魔道士としてそれはどうよ、マカベウス。

●初のルナー魔道士というからにはもっと能動的に何かした人だと思ってたんですが、巻き込まれ型の悲惨な人生だったので笑ってしまいました。そう考えてイラストを見ると味があります。