サーター独立までの道のり
●実際、サーター王国がルナーの支配を脱するまでに起こることを、なるべく史実に忠実に並べるとどうなるか。「グローランサ年代記」のアーグラスのサガはちょっと誇張がひどいようなので、後ろのサーター王の系譜あたりから。(ゲーム)開始は1621年とする。ただしこの辺りはこれからアーグラスを中心としたサプリが出るそうなので、そちらで詳しく解説されるはずです。
- 1621年
- ルナーの将軍タティウス、ホワイトウォールを陥落させる
- 籠城していた反乱軍は被害をほとんど出さないまま各地に散る
- 秋から翌年の秋までつづく天候異常「オーランスの死」
- 1622年
- ヘンドレイキのブライアン王、ケルドン部族の女王カリル・スターブロウ、反乱のリーダーたち、「凍土の戦い」でルナー軍をやぶる
- ブライアン王、ヘンドレイキでルナー軍にやぶれ、エスロリアへ
- 1623年
- ブライアン王、エスロリアの反乱を支援
- 1624年
- ブライアン王、アーグラス、ハレック、エスロリアでルナー軍をやぶる
- ハレック、驚異の都を略奪
- ブライアン王、ヘンドレイキに帰還し歓迎される
- アーグラス、プラックスに戻り、ルナーからコーフルーの街を解放
- ルナーに擁立された傀儡のサーター王テマーティン、殺害される
- サーター王は不在に
- 1625年
- アーグラス、プラックスで大軍を召集してパヴィスを攻めるも、タティウスの送った魔物に敗北して逃亡
- ブライアン王、ケタエラで北上中にタティウスの送った魔物に襲われて死亡
- タティウス、昇月の寺院を完成させる儀式を行うが、出現したドラゴンによって食われる。ルナー軍ももろとも壊滅
- ターシュのモイラデス王、混乱するサーターに軍と将軍ファザールを派遣
- カリル・スターブロウ、部族を召集し、ターシュ軍を迎え撃ってこれをやぶる
- カリル・スターブロウ、サーター王になる
●これに忠実にキャンペーンをやろうとすると、結局25年のタティウスの死までルナーの占領体制は揺るがないんですね。21年から開始するとPCがどんなに暴れようとそうなります。で、カリルは22年の凍土の戦いで退場してから、表に出てきません(といっても、グローランサ年代記は古い資料で凍土の戦いすら記述されていませんが)。
●何をやっているかというと、もっぱらヒーロークエストで力を蓄えていたようです。過去の敗北の経験から、世俗の力では勝てないと判断したのかもしれません。シナリオ集「SARTAR RISING vol.3 GATHERING THUNDER」に「THE SKY SHIP」というのがあり、これは凍土の戦いの後、カリルの天空へのヒーロークエストにPCが同行するシナリオです。
●で、キャンペーンをするならサーターの外に飛び出すか、カリルと国内に潜伏してちまちまやるか、ということになります。タティウスを食ったドラゴンを召喚したのはカリルらしいので、シナリオ集ではそれを扱ったものも出るのかもしれません。外に飛び出すには圧倒的に資料が足りません。アーグラスにつきあうと、もっとドラゴン・パス全域(プラックス、旧聖王国、エスロリア、海沿いの地域)のデータが必要になりますね。