Epikt2007-10-08

グローランサではどうも魂だけではなく、他の何かの要素があるらしい、というので古代エジプト人の死生観に登場するカーを思い出しました。「現身にはカーと呼ばれる影がつき添って」いるそうです。魂をクーと言い、カーは人の死後、クーが去った後も墓のまわりにとどまると考えていられました。まあ水木先生にかかると妖怪みたいになっちゃうわけですけど。

●ふーん、とさらにググるとバーとクーとカーの3つだ、という説もあり、さらにアジアのある人種は魂を30以上の部分に分けて考えてる、という説もあり、みんな分けすぎです。

●何でも知ってる wiki 先生によると「欧州においては人間を構成する要素は霊魂(アニマ、ANIMA)、精神(SPIRITVS)及び肉体(CORPVS)であり」などと書いてあって、欧州のどの辺かは知りませんが魂はスピリットじゃないらしい。

●日本には魂魄という言葉があり魂と魄は別もので…というのを京極堂がシリーズのどこかで説明していましたが、どの巻か忘れました。これは中国から来た概念だそうで、 wiki 先生によると「民間では、三魂七魄の数があるとされる。三魂は天魂(死後、天に向かう)、地魂(死後、地に向かう)、人魂(死後、墓場に残る)であり、七魄は喜び、怒り、哀しみ、懼れ、愛、惡しみ、欲望からなる」のだそうで、肉体の中には10個の何かが。「また、殭屍(キョンシー)は、魂が天に帰り魄のみの存在とされる」そうですから、キョンシーはフマクトの敵ですね。息を止めたりしながら戦ってください。

●つまり、魂に該当する要素が複数ある、というのはわりとある考え方なんですね。

●で、ついでですが、あちこち見てるときにウーマスの神話のモデルがエジプト神話だと知りました。

 http://www.chinjuh.mydns.jp/sengai/mito/m005.htm

大地の女神と天空の神の間に生まれた大気の子が、抱き合っていた2人を引き離して空間をつくった…そのまんまですね。死後は神々の立会いの元で裁かれる、というのも似てる気がしました。近所にファラオいたしなぁ。