ヒョルト人の陣形

●ヒョルト人が戦場でとる陣形について。

●素朴ではありますが、特徴を持たせた集団をオーランスの伝統に基づいて配置します。オーランスは戦場に出るとき、四方の風(戦いの嵐などとも)という4人の配下を従えていました。剣の近侍、盾の近侍、槍の近侍、後衛の従者(backboy)です。神の名で言えば、剣は襲撃者フィノヴァン、盾は戦の嵐ヘラマクト、槍は雷鳴の投擲者ヘドコーランス、従者は支えるものエンフェラルダです。

● backboy というのが長いこと謎だったんですが、Index of Glorantha であっさり解決しました。戦士修行中の若者の仕事で、戦場における馬の面倒や伝令、使い走り、応急手当などを担当します。戦士のPCはみんなこれを経験してるはずなので、重要だと思いました。後衛の従者ってのは俺の適当な訳です。 mallion さんは後備えと訳されてますね。その方が上手いかなぁ。

●この4人の概念を拡張したものが陣形にも用いられます。ただしそれだけの陣形が組めるのは人数が多い場合で、通常は2つ以上の氏族の軍が合流すれば可能です。大きい氏族なら1氏族だけでも組むそうですが。




●指揮官のいる本陣は「鎖帷子(Byrnie)」と呼ばれます。全体の指揮はここから執られます。ここには緊急時に投入できる小規模な予備隊がいることもあります。

●右手に配置されるのが「剣(Sword)」です。攻撃のための集団で、フィノヴァンがそうであるように、機動性に優れ、攻撃力のある氏族が配置されます。

●左手が「盾(Shield)」。防御のための集団です。槍兵や足の遅い戦闘員、堅実な氏族で構成されます。

●飛び道具を使う「槍(Spear)」は移動します。彼らは最初に前線で敵を攻撃してから、後方に下がります。その後は味方の頭越しに敵を攻撃して前線の部隊を支援します。魔術師はこの集団に加えられます。

●変わっているのが「投げ槍(Javerin)」です。この集団にはそれぞれの理由により後退しない(できない)戦士が入れられます。狂戦士や誓約を立てたもの、そのような制約を受けているものなどです。敵の陣を崩すためまっすぐに突撃し、投げ槍が敵陣を崩せたらすみやかに剣が続きます。もし投げ槍が敵を崩すことができず大破したら、剣は後に続きません。投げ槍は使い捨てるものだそうです。

●「後衛の従者(Backboy)」。野営地に残り、敵に対して露出することのない集団です。癒し手、馬丁、女性などが含まれます。