ヒョルト人のカルト:フマクトその4

Epikt2009-05-01

●今度はフマクト信者全般について。

●フマクトは性的な偏見を持っていません。カルトは男も女も歓迎します。戦士であり、規律を守り、名誉の規約(Honor Code)を守ると誓うかぎり、すべての種族が歓迎されます。非人間種族が少ないのはこの規律を長期間維持できないからにすぎません。

●入信志願者はフマクト信者の後援者を見つけなければいけません。彼(彼女)は戦の群の指導者に技能と意志を証立てなければなりません。志願者はフマクトがしたように「戦の穴」に入ります。彼は親族や他の神とのすべての関係を「切断(Severing)」します。死の力を求めて神話の世界をさまよい、それを見つけたとき、彼はフマクトから1個の加護と制約を与えられます。すべてに成功すれば、フマクトの入信者としてこの世界に帰ってきます。

●フマクトのカルトは癒しの女神チャラーナ・アローイ(特に下位カルトのアローイン)と良い関係を持っています。また仲間の手当てができるように、世俗的な(魔術ではない)治療の訓練を受けます。

●フマクト信者が来ると子供は悲鳴をあげて逃げ、女はドアを閉め、農夫は目をそらします。あえて死を見るものはいません。フマクト信者は社会に不適応であり、戦士というより殺人者と見なされ、ほとんどのヒョルト人が彼らとの接触を避けます。カルトは社会におさまりきれない、親族から離れることを喜ぶ人々をひきつけます。またほとんどの人間が、フマクト信者は死の妄想にとりつかれ、日々の暮らしの中での喜びについて何も知らないと考えています。他のカルトの戦士でさえ、フマクト信者のそばでは不愉快に感じます。
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●フマクトの帰依者は「剣」と呼ばれます。カルトを離れる「剣」はフマクトによって「剣壊し(Swordbreaker)」の呪いを受けます。彼が手にするあらゆる剣は壊れるようになります。また加護を取り上げ、制約を強める呪いもあります。フマクトの規約をやぶった信者にも呪いがかけられますが、信者はそれに抵抗することができません。フマクトには専任の司祭や神巫がおらず、「剣」がすべての宗教的な務めを果たします。

●フマクトの使徒は「死の剣」と呼ばれます。
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●フマクト信者は「鞘に戻す(Resheathing)」儀式をおこなって氏族の元に残るか、氏族を離れて独立した戦の群に加わります。ほとんどの氏族には1人か2人の入信者がおり、アンデッドによって脅かされる氏族にはしばしばそれ以上の人数がいます。氏族に残ったフマクト信者は季節の聖祝日に帰依者のいる神殿まで旅をします。

●傭兵である戦の群(フマクトの大隊と呼ばれる)は特定の寺院を中心に自治しており、氏族社会の外に存在します。大隊は通常は同じ場所にいますが、プラックスやフロネラ、南の大陸パマールテラにまで遠征するかもしれません。入信者は基本的にフマクトや寺院、戦の群の「剣」にだけ従い、召集があれば戦の群に加わって戦わなければなりません。
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●フマクト信者の埋葬は特別です。ヒョルト人の遺体は通常は火葬され、骨壷に収められますが、フマクト信者の遺体は板に縛られ、手に剣を持たされて、氏族の骨壷の安置所にそのまま埋葬されます。フマクト信者の死体をアンデッドにすることはできません。葬儀はオーランス信者によっておこなわれ、フマクト信者はわきに立ってそれを見守ります。最後に墓の上で黒い雄牛を供犠し、その場で祝宴を開きます。

●フマクト信者は死者を悼みませんし、死者に会いに墓所を訪れることもしません(死んだフマクト信者はそこにはいません)。彼らは故人の愛用した剣を墓に突き刺します。墓所にはそのようなフマクト信者の剣がいくつも立っていますが、呪われることを恐れて誰も触れようとはしません。多くのフマクトの寺院は信者を個別に埋葬できる墓地を持っています。
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