ヒョルト人のカルト:フマクトその3

Epikt2009-04-30

●順番が無茶苦茶ですが、フマクトのカルト全般について。

●フマクトは彼の名前で立てられた誓いと名誉の守り手です。どのような理由であれ、誓いを守らなかった者はフマクトの罰を受けます。そのため重要な誓いでなけばフマクトの名は持ち出されません。フマクトはその時が来ればすべてを奪う死です。嵐の部族はフマクトを承認して、その保護を受けます。信者はフマクトの正義に従うことで彼に仕えます。フマクトは名誉と勇気を奨励して、無意味な虐殺を軽侮します。

●フマクトはすべての武器、特に彼の信者の持つ剣、そしてあらゆる誓いに顕現します。彼の動物は狼、戦場の掃除屋であるカラスやワシです。

●フマクトは戦いの前にあらゆる氏族から信仰を受けます。オーランス自身、多くの神話でフマクトに助けを求めています。彼の儀式は儀式的な戦闘がおこなわれるのが特徴です。フマクトは黒い雄牛、黒い雄羊、黒い雄鳥の供犠を受け入れ、剣を供犠する儀式もあります。時折、フマクトはアナ・ゴアを通じた人間の供犠を要求します

●フマクトの「剣の広間(Sword Hall)」は嵐の領域の影の崖の底、死の谷にあります。信者はこの死の家の4つのドアから、フマクトが死を見つける前の時代の嵐の領域、ヴィングコットの子らの時代、混沌の時代、天空の領域に旅立つことができます。この広大な広間が地界のすべてを含んでいるので地界につながるドアはありませんが、館の内部のドアは地界の他の神々の領域につながっています。

●信者は(物質界に)蘇生も、転生もしません。彼らは死後、次の神々の戦に備えて毎日戦って鍛え、互いをばらばらに切り刻み、今度はもっと上手くやれるように回復します。

●真の死の神フマクトはアンデッドとアンデッドを生み出すものの敵です。魔道士ディレクティ(Delecti)、吸血鬼の神ヴィヴァモート(Vivamort)は特定の復讐対象です。戦士でもあるフマクトは多くの戦神と(異国の神も含めて)良い関係にありますが、ウズの戦神ゾラーク・ゾラーンはアンデッドと関わるため、不倶戴天の敵です。信者は出会えば戦いになり、戦場でも同じ陣営につくことはないそうです。書かれていませんでしたが、ルナー帝国の軍神ヤーナファル・ターニルズとの関係も悪かったんじゃないかな。混沌はフマクトにとって数多くいる敵の1つにすぎませんが、ヒョルト人社会の一員として混沌との戦いの重要性は理解しています。

●フマクトの聖祝日で面白いのは、地の季の「軍旗の日(Day of Standards)」です。この日、フマクト信者は戦の群のワイターを讃える儀式をおこないます。往々にして儀式には戦の群に新しい力を与えるヒーロークエストが含まれており、フマクト信者は異界に出払って地上からいなくなります。そのため多くのヒョルト人はこの日を平和の日と呼びます。

●フマクトの最聖祝日は嵐の季の「死の日」です。一般にはフマクトの誕生日として知られていますが、信者はこの日が定命の祖父の死んだ日、死の誕生した日と理解しています。

●聖祝季の「真の誉れの日(True Honor Day)」はオーランスが光持ち帰りし者たちの探索行に出かける前日で、フマクト信者は密かに儀式をおこないます。この儀式でフマクトはオーランスを罰し、彼を殺して地獄(あるいは西方への旅)に送り出します。これはフマクトのカルトの秘密ですが、特に望んだオーランス信者がこの儀式への参加を許されることがあります。