ノース人

ウォーハンマーの混沌本(サプリ『堕落の書』)を見てて、ああこいつらはグローランサのヒョルト人(オーランス人)とモデルが同じだな、と思ったのがノース人です。

●ノース人はエンパイア(ドイツの神聖ローマ帝国がモデルだとか)のはるか北、ぶっちゃけて北欧辺り(ゲーム内ではノーシャ)の民族で、気性が荒く、エンパイア住人からは蛮族と見なされています。ノース人の独自のキャリア(職業のようなもの)は、

  • 海賊、従士(Bondsman)、自由農民(Freeholder)、呪法師、スカルド詩人(Skald)、戦士長(Warleader)、奴隷商人、捕鯨者、予見師(Seer)、略奪者

おお、スカルドがここに。

●部族を支配するのは王(King)で、必ずしも血統で継承されるわけではない実力制です。王に仕える戦士(一般の戦士とはちがう貴族的な立場の)はヤルル(Jarl)と言います。他に贖罪金(Wergild)の制度もオーランス人と同じですね。

●ちがうのはオーランス人よりもさらに野蛮な点で、討ち死にを名誉とする男たちの伝統です。戦乙女が戦士の魂を天上に導く伝承は北欧神話のまんまです。

●さらにWHの舞台オールドワールドでは北に行くほど混沌が強くなります。なので、ノース人はエンパイアよりは暗黒の神々に近く、混沌の神々を信仰対象としています。しかしその奴隷ではありません。ノース人の住むエリアの北にはもっと野蛮で混沌に順応した民族が住んでおり、ノース人はまだエンパイアでも受け入れられる存在ではあります。混沌の侵攻に対する最初の防波堤という考え方もできます。

●ダラ・ハッパから見た蛮族のオーランス人はこんな印象ではないかと思いました。オーランス人が聞いたら怒りそうですが。