読書

テルマエ・ロマエ2巻

●鬱々とした気分でしたが、テルマエ・ロマエ2巻を読んでる間は明るい気持ちになれました。マラ祭りより夫婦の問題の片のつきかたが衝撃でしたよ。未来の哲人帝が登場しましたが、時代設定がはっきりしてるんですね。 テルマエ・ロマエ II (ビームコミックス)…

水木しげるの日本全国神様百怪

●とは言っても買ってしまうんですが。こういう本に弱いんですよね。妖怪画家の水木しげるの絵を“神様”というくくりで集めた本です。カラーだけど版型が独特。●半分くらいの絵は見覚えがありましたが、恐れていたよりは少なかったです。網羅的って意味では「…

西巷説百物語

●たまたま本屋で手に取ったのが同じ日というだけで、怪談つながりの本を併読することになりました。俺、タイトルからして又市が江戸に出るまでのもっと若い頃の話だと思ってたんですよね。そうではなくて主人公を靄船の林蔵にした、大阪が舞台の物語でした。…

大江戸怪奇譚ひとつ灯せその2

●その他、思ったことをつれづれと。

大江戸怪奇譚ひとつ灯せ

●著者は宇江佐真理。盆休み最後の日ということで、鬱々とした気分で読み始めたのですが、そういう雑念を忘れるほど夢中で読めました。帯には百物語と書いてありますが、個別の怪談を続けて語る形ではなく、主人公清兵衛を中心とした日常の物語です。しかしそ…

寄生獣

●今さらですが、寄生獣を読みたくなって完全版8冊をまとめ買い。高かった。

闇の鶯

●最近になってようやく「闇の鶯」(諸星大二郎)を買いました。独立した短編集だと思っていたのですが、稗田のが1話、大島潮&渚のが1話入ってたので驚きました。おいおい早く言ってくれよ、って感じ。しかしこうあちこちにばらけて収録されると困るな、と…

それでも町は廻っている

●GWに遊びに行った友人の部屋で読んで、面白かったので今さらながら自分でも買いそろえました。●2巻に歩鳥と紺先輩がSF的事件に巻き込まれる話があって、そのときの紺先輩の台詞が俺に痛かったです。「ついに日常を離脱したっ この不思議な事件の中心は私な…

水木しげるの遠野物語

●柳田國男の遠野物語を水木しげるが漫画化。遠野物語100周年タイアップらしいですよ。荒俣宏の妖怪大戦争の映画化にタイアップして水木先生がそれを漫画化したことがあったのですが、当然あの魔人加藤を水木先生が描くことになり、なんか適当な中年になって…

ゲド戦記

●実家で部屋の掃除をしてる最中についゲド戦記を読み始めてしまいまして、やはり4巻「帰還」が圧巻だと思いました。3巻までは古典的なファンタジーらしく抽象的だと思うのですが、4巻は悪がとても具体的で生々しい。それで悪やモラルについて考えてしまう…

テルマエ・ロマエ

●話題になってたので買いました。ヤマザキマリの漫画です。何軒かはしごして結局、ジュンク堂で見つけました。売れてるんでしょうか。●古代ローマの浴場設計技師が毎回現代日本にタイムワープし、そこで見た風呂(および関連技術)を古代ローマで再現すると…

魔王とひとしずくの涙

●魔法の国ザンスシリーズの第20巻です。今回は主要人物に魔王ザンスがいるというえらいことになってます。そしてそれとは別に、今回の主人公は今までの主人公たちとはすこしちがっていて、そのせいでたいへん印象深かったのですが、上手く説明できません。 …

江戸モノ

●捕物でもチャンバラでもいいのだが江戸を舞台にした時代小説、特に連作モノで終盤唐突に維新に入って江戸時代が終わるとなんだか逃げ切られた気がする。それまでに動乱の気配がなかったりするとなおさら。●江戸時代が終わったからチャラですよ、じゃなくて…

ニューロマンサー

●ハヤカワ文庫のニューロマンサーのカバーイラストが変わってるそうです。 昔から1,000円超えてましたっけ?●一番感受性の豊かなころに影響を受けました。どっちが先だったか忘れましたが、トーキョーN◎VAとの相互作用でえらいことになってました。今でも感…

イムラヒル大公

●指輪物語の王の帰還を読んでて気がついたんですが、 それから大公は、姫の顔が血の気を失って冷たくなっているとはいえ、すぐれて美しいのを見て、もっと近くで見ようと身を屈め、彼女の手にさわりました。 完璧超人のイムラヒル大公も男だってことですよね…

巨人譚

●諸星大二郎の新刊が出てます。1,600円ですがこんな分厚い。 収録作品は「ギルガメッシュの物語」「ミノスの牡牛」「ロトパゴイの難船」「砂の巨人」「阿嫦」「星山記」の6編。「ギルガメ〜」は描き下ろしです。「砂の巨人」は4年前の「諸星大二郎自選短編…

寒山拾得

●星新一が「きまぐれ遊歩道」というエッセイ集で絶賛していた、森鴎外の「寒山拾得」を読んでみました。今は青空文庫で無料で読めます。 森鴎外 寒山拾得 森鴎外 寒山拾得縁起●ショートショートの王様がほめるだけありました。投げられたのはわかるけど何さ…

ディアスポラ

●グレッグ・イーガンの「ディアスポラ」に登場するヤチマというキャラクターについて書こうと思っていたのですが、やはり手に余りました。予備知識なく読むほうが楽しいので、切ります。 ディアスポラ (ハヤカワ文庫 SF)作者: グレッグ・イーガン,山岸真出版…

極北に駆ける

●以前、イヌイットの料理キャビックについて書きました。 キャビック伝説 植村直己が南極での3,000キロの単独犬ゾリ行について書いた「極北に駆ける」にその詳しい描写がありました。その本屋にはなぜか植村直己の文庫本が3冊もありました。 「お前に食べさ…

「吾輩は猫である」と「坂の上の雲」

●俺の頭の中は雑然としていて、本人にも整理する気がありません。それでときどき世間では当たり前のことに驚くことになるんですが、夏目漱石の「吾輩は猫である」の日本はまさに日露戦争の真っ最中だってことに気がついて驚きました。●日露戦争をあつかった…

現代アートビジネス

●今年の5月にニューヨークの競売で、村上隆の作品「マイ・ロンサム・カウボーイ」が約16億円で落札されて話題になりました。俺が驚いたのはそれがでかいだけの出来が悪いフィギュアに見えたからです。そういう意見は他にもあり、村上隆にはいろんな人が噛み…

五月女ケイ子のレッツ!!古事記

●という本があります。古事記に興味を持ってもらおうと人気のイラストレーターを起用したらちょっと効きすぎてしまった、という感じです。いちおう補足として少し説明が入ってますが、難しい話はありません。神話伝承をひねることなく直球で受け止めた、受け…

栞と紙魚子の百物語

●出ましたね、栞と紙魚子シリーズの最新巻。俺が初めてこのシリーズを見たのはもう何年も前の友人の部屋で、それも古本として見ました。まだ連載中だってことに驚きます。当時でもベテラン作家だと思ったんですが、最近はグリムシリーズなんかでますます盛ん…

ウィザードリィ日記

●ダーガーで連想したので。TRPGは恥ずかしいか? 恥ずかしいね。ファンタジーだからじゃないかな。それもアーシュラ・K・ル・グィンが激しく主張した魂の探求云々のファンタジーじゃなくて、「サラリーマン男性の84%が同僚の女性に性的ファンタジーを持った…

大瀧啓裕

●ディックの『ヴァリス』『聖なる侵入』『ティモシー・アーチャーの転生』を訳しているのは大瀧啓裕です。博学がディックを狂わせている以上、誠実な翻訳者であろうとするならば翻訳者も狂うしかなく、『ヴァリス』には71ページにわたる備忘録がついています…

宇宙論

●宇宙がどうやって誕生したのか、子供の頃から興味がありました。ただ物理も数学も理解できる頭がなかった。NHKでたまにやる宇宙論の番組が好きで、アインシュタインロマン(今でもサントラ持ってる)とかホーキングの特番は見ました。物理ではありませんが…

霊玉伝

●ヒョルトに娼婦の神がいないのは、あまりにも娼婦の数が少ないからではないか、とも思いました。いるとしても街ごとで、それでもそんなにいらないでしょうし。で、娼妓の神で連想するものがあったので、また脱線します。もうグローランサの話ですらない。●…

季刊R・P・G vol.3

●いちおう感想を書いた方がいいんだろうか。つっても HUGO HALL 関連とウォーハンマーの記事が目当てなんですが。あと漫画かな。●論理的思考ができないんでシステム論はさっぱりだし、リプレイは恥ずかしくて苦手です。恥ずかしくないですか、リプレイ。俺は…