ゲド戦記
●実家で部屋の掃除をしてる最中についゲド戦記を読み始めてしまいまして、やはり4巻「帰還」が圧巻だと思いました。3巻までは古典的なファンタジーらしく抽象的だと思うのですが、4巻は悪がとても具体的で生々しい。それで悪やモラルについて考えてしまうのですね。
●因果応報で終わる物語は読後が楽です。でもある程度年齢がいくと現実はそうなってないとわかりますよね。なので「帰還」はそちら側へ踏み出したのなら、最後のデウスエクスマキナ的な終わりはふさわしくないと思いました。これを受けて外伝のカワウソが書かれたんでしょうか。正確な順番を知りませんが。
- 作者: アーシュラ・K.ル=グウィン,マーガレット・チョドス=アーヴィン,Ursula K. Le Guin,清水真砂子
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2009/02/17
- メディア: 単行本
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