ヒョルト人のカルト:ヴォーリア

●冬とヴァリンド関連のネタは尽きました。それでオーランス人に花と春、少女たちの女神として信仰される女神ヴォーリア(Voria)について。

●ヴォーリアはアーナールダとイエルムの娘だそうです。大暗黒の中、光持ち帰りし者たちが地界に到来した後、喜びから生まれました。オーランス人には冬の終わり、そして春(新年)の訪れを告げる春の乙女として知られています。彼女は冬の暗黒の中で眠っていた作物の女神たちを目覚めさせます。

●ヒョルト人にヴォーリアのカルトがあるかというと微妙な感じです。成人する前の少女が入るカルトなので、もちろん魔法は教えません。入信ではないんですね。彼女たちがヴォーリアのカルトで何をしてるのかよくわかりません。成人前の少年は雨と羊の神ヘラーの下位カルト、“牧人”ヴォーリオフ(Voriof the Shepherd)のカルトで牧童として働きます(こちらも入信前の少年たちに魔法は教えません)。なので、ヴォーリアのカルトの少女も羊関係で働いてるかと思うのですが。

●ヴォーリアは嵐の神殿だけでなく、ダラ・ハッパの太陽の神殿、エルフの神殿にも存在します。名前がちがうものの同じ存在とされる女神もいます。ダラ・ハッパではイェルムの娘デネグリア?(Denegria)、ペランダではデネグ・エリア?(DenegEria)がそうらしい。ルナー帝国では女神セデーニヤの過去世の1つ、女神ヴェリスルーザ(Verithurusa)がイェルムの娘のデネグリアである、ようです。その辺の知識が無いのでよくわかりません。

●無垢な少女であることや他にもいくつかの属性が共通するようなのですが、細かい部分がちがってたりします。俺の印象では大暗黒とセットの存在なのかな、という感じです。ヴォーリア自身に春を呼ぶ力があるのではなくて、やってきた春が現象として現れるのがヴォーリアのように見えます。 Spring's Handmaiden というのがヴォーリアの呼び名の1つですが、春の侍女ということは、春の従属物というニュアンスもあるんでしょうか。