音楽の神のカルト:モラーミン

グローランサの各民族、各神殿には音楽の神がいます。彼らはもちろんそれぞれの文化に属しているのですが、一方で音楽の神という大きなグループにも属しています。ヒョルト人はそれを音楽の高神ドナンダーによって表しました。

オーランスの嵐の神殿には“吟唱詩人”ドロガーシ、“芸人”スコヴァラとスコヴァリがいます。彼らは音楽の力を持つ神で、オーランスとアーナールダの下位カルトですが、嵐の神殿を離れてドナンダーの下位カルトになることもできます。その場合、ヒョルト人社会から切り離されます。ドナンダーには嵐の神殿の音楽の神だけではなく、他の神殿、文化の音楽の神も属します。出身文化から離れた彼らは、ドナンダーの音楽の神群とでも言うべき共同体をつくります。

●で、そのうちの1柱が“振付師”モラーミン(Molamin the Choreographer)です。前から気になってる神なんですが。彼はダラ・ハッパの神でイェルムの臣下でした。彼は太陽の宮廷でハープにあわせて踊る踊り手でした。イェルムに天空の星々の指揮を命じられた彼は星々に振付けを教え、彼らが調和して踊るようにしました。後に大暗黒で力を失ったモラーミンは地上に落ち、トロウルの女神に捕えられましたが、ドナンダーによって解放されました。

●彼の神力は《舞踏術(Choreography)》で、その奥義は《調和した動き(Harmonize Movement)》です。この奥義は対象に自分と同じ動きをさせることができます。使いようによっては面白いことができそうですね。本来の使い方、調和した踊りをしようとしている集団に使う場合は、複数を対象としたときのペナルティを無視できます。たとえ何万という集団であろうとも、彼の指揮のもと完璧に調和して踊ることができるのですね。