エルマルス

●太陽神エルマルの原型らしいエルマルス(Elmalus)について。公式サイトの Glorantha Index によると、

Elmalus
Dara Happan name for Elmal (when the Vingkotlings invaded Dara Happa). "King of the Vingkotlings, defeated by Shargash."


エルマルス
ダラ・ハッパ人がエルマルを呼ぶ名前(ヴィングコットの子らがダラ・ハッパに侵攻したときの)。“シャーガシュに敗れたヴィングコットの子らの王。”

● mallion さんのところにも情報があって、
馬の民 - まりおんのらんだむと〜く+
大暗黒の時代、ヴィングコットの部族はセアード地方を征服したそうです。大暗黒の時期には、人間はどこも縮こまってたんだと思ってました。そのときの王がヴィングコットの娘と結婚したエルマルス。ダラ・ハッパの勢力と戦って敗れたんですね。

●というあたりで、今度はハイアロール(Hyalor)という神が引っかかってきました。まったく知らなかったんですが、「グローランサ年代記」にも出てます。

騎手ハイアロールは「暁」のとき、初めて人々を治めた王であり、我らの一族を偉大なものとした存在であり、馬の女神を従わせたものである。

グローランサ年代記によればこのハイアロール、「地元のダラ・ハッパ人とペントの遊牧民の両方によって選ばれたペローリアの指導者であった」そうです。これだけだとオーランス人の圏外の人ですよね。でも現在(1621年)のオーランス人の氏族にはハイアロールの子孫というのがいるそうな。

●“騎手”ベレンを父祖とするとされるベレネステリ氏族(Berenethtelli)は、曙にはヴィングコットの部族の指導者的な氏族だったそうで、その点では一致してます。ちなみに裸足のハルマストはこの氏族の最後の生き残りだったとされています。

●ユ・カルグザントという大精霊もいます。グレイズランド人(草飼う民)の精霊伝承の主神格で、彼は毎日馬に乗って空を横切り、よそ者には太陽に見えます。これも太陽ですが、そのルーツはイェルムじゃないかというのもどこかで見ました。

●というわけで、エルマルはダラ・ハッパから移動してきた神だろう、と単純に考えていた俺は間違っているようです。もっと複雑っぽい。馬飼う民にはいくつも分派があって、それぞれに系譜があるってことなんでしょう。