ヒョルト人の罰金

Epikt2008-09-19

●ヒョルト人には法があり、違反したときはそれに見合った罰金があります。罰金といっても氏族の中で貨幣をやりとりする習慣はありませんから、家畜です。価値は牛>羊で、追放が一番重い。ヒョルト人がどんな考えで生きているのかがわかって面白いです。

●ヒョルト人にとっての社会、氏族での罰金の例です。もちろん氏族ごとに法がちがうので、その中でも一般的なものがあげられていると思います。この英文が口語調で書かれてるらしく、訳が難しい…。だいぶ意訳が入ってます。

■もし輪(指導者集団)によって隠されている秘密、あるいは虚偽を氏族の集会で話したら、それは邪悪をもたらすので、2頭の牛と期限つきの追放。
※[コメント欄を見よ]

■If one loosens what is fastened, frees what is properly locked, or takes what is not of one's blood, then one cow and and lesser outlawry.
※これはちょっと意味がわかりませんでした。[コメント欄を見よ]

■もし作物や家畜、所有物の本当の数を隠して氏族を欺むいたら、6頭の牛。

■自由人の男女を監禁するか拘束したら、2頭の牛。ただしトリックスターは例外とする。

■もし拒絶したにもかかわらず、自由人の男のひげを切るか自由人の女の髪を剃ったら、1頭の牛。

■もし血族か親族から食糧や避難所、武器を要求されたのにそれを拒絶したら、2頭の牛と期限つきの追放。
※親族(kin)と血脈(bloodline)のちがいがピンと来ません。

■もし男か女が自分の親族に対して武器を使ったら、その者とその者を支援する血脈全員を追放。

■もしさがしている者からトリックスターを隠したら、2頭の羊と隠したトリックスター

■もし神聖な歓待(hospitality)のやり方に挑戦するか、オーランスの例のように無視したら、それがよそ者であっても、2頭の牛と炉の上での辱め。
※炉の上での辱め(shame upon the hearth)と訳しましたが、俺が想像してるとおりなんでしょうか。

■もし適切な男が射的場?(buttes)で訓練せず、木剣で練習せず、民兵(fyrd)の召集に応じないなら3頭の羊。

■もしその資格のある人間が民兵に加わらず、炉や牛舎、穀倉が焼かれたり、家畜が奪われたり、血が流されたら、1頭の牛。

■もし黒い矢の時(?)に族長や民兵の指導者にそむいて、他の者が切られたり血を流したら、2頭の牛と期限つきの追放。
※戦闘時ってことでしょうか。

■もし族長の保護が侮辱されたら、4頭の牛と剣。
※族長が保護の対象としてるものを攻撃したら。

■もし武器の近侍が他の族長に奉仕するか、他の族長がすでに誓訳している剣の近侍に仕事を要求したのに、彼の本来の主に贈り物がされなければ、5頭の牛。
※これはPCにも関係ありそう。他の氏族のために働いたら、自分の氏族に贈り物がされなければならないんですね。

■もし族長が他の(自分の属さない)血脈に贈った土地で家畜の世話をしたり、植物を植えたり、祝福された石を置いたりしたら、1頭の牛と3頭の羊。


[追記]
zeb さんが以前書かれたヒョルト人の法運用の実際例をリンクしてくれました。
ヒョルト人の法と慣習 - illuminate33の日記