洪水の時代

Epikt2008-05-24

●各神の神話を見てると、神話の時代にはオーランスの嵐の部族が水の部族と争った時期があるようで、それがどの辺りかわからなかったんですが、「Thunder Rebels」に書いてありました。オーランスが皇帝を殺してぶいぶい言わせていた嵐の部族の時代でした。

オーランスが竜のアロカを殺し、呑まれていた雨の神ヘラーを助けて仲間にした神話があります。またも mallion さんのところにありました。
http://www.glorantha.to/~tome/lib/o_and_a.htm
これがもうちょっと複雑な話でした。

オーランスはアロカを負かしてからオスリラ(オスリラ川)と名を変えさせて、太陽の帝国を水浸しにするために北上させました。皇帝イェルムを殺しておいて、さらにこの仕打ち。たぶんこれがダラ・ハッパの洪水伝説と同時期なんでしょう。オーランスが原因だったんですね…。詳細はわかりませんが、その後オーランスが水の源を打ち負かしたので世界が水に浸かったとあります。ただ水はオーランスの土地に侵入することができずに、アーナルデラ(Ernaldela)と呼ばれる彼らの土地は無事に残ったそうです。

●世界が水浸しになったので船やボートに乗った多くの民族がオーランスの土地を襲いました。これが水の民と呼ばれている人たちでしょうか。どう考えても乾いた土地を求めてのことで、原因がオーランスにあるのなら自業自得なんですが。アナクシアル帝の箱舟伝説では世界は水の下に沈んで、箱舟だけが頑張っていたように伝えていますが、わりとみんな元気に生きてたんですね。

●この船の民の中にヘラーの民(Helering)がいたそうです。水の民はウォーチャ(Worcha)という神を立ててオーランスと戦いました。ウォーチャは水の神殿の軍神であり、神知者とも関係があるらしいワチャーザ(Wachaza)かもしれないそうです。ヘラーは元来、水の神々の中でも勇猛な神で、ウォーチャと並んで嵐の民と戦いました。オーランス側の記録には勝ったことしか書いてませんが、ヘラーの神話ではいい勝負だったようです。しかしウォーチャは雷鳴の兄弟たちに破壊され、ヘラーはオーランスと和睦しました。ヘラーの民は嵐の部族の3部族の1つとなりました。


[追記]
Ayukata さんによる洪水の時代の地図
大洪水期 - いつでも人生、明るい方を眺めていこうや