ヒョルト人のカルト:ポヴェッリとペラスコス

Epikt2008-10-22

●嵐の神殿の漁師の神、“漁師”ポヴェッリ(Poverri the Fisherman)と海の漁の神ペラスコス(Pelaskos)の兄弟について。と思ったんですが、 Glorantha Wiki に載ってました。
http://www.dunharrow.org/wiki.cgi/Glorantha?page=%A5%DA%A5%E9%A5%B9%A5%B3%A5%B9
なので重複になりますが。

●ポヴェッリとペラスコスは双子の神です。しかしペラスコスが他の文化で重要な神であるために、2つのちがうバリエーションの神話を持っています。嵐の神殿の神話では2人はオーランスの息子で、嵐の部族の時代の洪水の時期に漁の神として活躍しました。農地が減ってまわりは水だらけという状況なので、食糧供給者として重要だったわけです。
洪水の時代 - そっちはそっちの気晴らし、こっちはこっちの気晴らし

●水が引き始めると、ペラスコスはそれを追って行き、ポヴェッリは後に残りました。ペラスコスは南の海岸にたどり着いて海の漁の神となり、残ったポヴェッリは川や湖の漁の神となりました。ポヴェッリはアーナールダの娘ナテルナ(Natelna)を妻とし、ペラスコスは釣り上げた海のデーモンの娘イリューリアド(Illuriad)を妻としました。イリューリアドは人質として差し出されたので、海から引き離されて不幸になり、夫をなじる妻となりました。このことは内陸の漁師(ポヴェッリの信者)たちの冗談の種となっています。

●というのが、嵐の神殿での漁師の神の神話です。沿岸地域のオーランシー(オーランス信者)の中には、すべての父オーランスの下位カルトとしてペラスコスを信仰している氏族があるそうです。ドラゴン・パスの南部、ケタエラの鏡の海の周辺地域にはペラスコスの民(Pelaskites、ペラスコス人)の文化があり、そこでは別の神話が伝わっています。この地域の宗教をまとめたものを鏡の海の“神殿”(Mirrorsea "Pantheon")と呼びます。実際には精霊崇拝の伝承なども混じっていて、神教の神殿とは異なります。

●引いていく水を追ったペラスコスは海岸でファラリンソール(Faralinthor)の娘、牡蠣の少女エルジェンナ(Ergenna、Oyster Girl)に出会いました。長い求愛の後に2人は結婚し、息子の“青い水の漕ぎ手”ソラスコス(Solaskos the Bluewater Boater)や、ペラスコスの民の祖先たちを生みました。またペラスコスは右腕諸島において、父である“漕ぎ手”ディロス(Diros the Boater)を見つけました(ということはポヴェッリの父もディロスということになるのですが)。こうしてディロスを主神とし、精霊伝承なども統合した鏡の海の“神殿”が形成されました。今でも素朴な文化を残す地域では、ペラスコスはディロスの下位カルトの漁師の神として信仰されています。

オイスター・ガールは真珠貝の少女と訳した方がきれいかもしれません。牡蠣娘じゃ妖怪ですし。 Oyster Girl でググると「牡蠣売りの娘」という歌が見つかりました。

●それにしても未訳サプリ「Men of the Sea」はすごいですね。パマールテラからクラロレラの連中まで載ってる。船乗りに限ってですけど。