外なる神もし戦わば

●D&Dではモンスターに脅威度というデータがあります(俺の知ってるD&Dはver3.0までですが)。これはモンスターの強さの目安で、脅威度2のモンスターは2レベルのPC4人の相手が丁度いい、という風に使います。罠にも脅威度があって、獲得経験値の計算がしやすくなってます。合理的ですね。

●「コール・オブ・クトゥルフd20」によって、D&D世界とクトゥルフ世界がつながりました。クトゥルフモンスターのデータがD&D形式に翻訳されたので、D&Dの冒険者クトゥルフの神話生物と戦うことができるようになり、クトゥルフモンスターにも脅威度が割り振られました。これを見れば各モンスターと神性の強さ(少なくともデザイナーの判断する強さ)がわかります。

●ただし、非常に大雑把なものです。

  • 呪文体系が滅茶苦茶(D&Dではレベル分けされている)なので、呪文の有無で強さが変わってくるのですが、それが脅威度に反映されません。
  • 神の特殊能力も無茶苦茶です。ツァトゥグァのように〈現実改変〉といった能力を持っていると、まともに戦うことすら難しいです。セービング・スロー無しで殺す、みたいな能力はザラ。
  • あくまでも人間から見た場合の脅威度なので、連中同士がやりあえば当然、条件が変わってくるはずです。

●そもそも宇宙的恐怖の強さをくらべることがナンセンスなのだ、という建て前を踏まえて、クトゥルフモンスターを脅威度順に並べてみた。※が付いてるのは比較のために入れた普通の動物です。

脅威度モンスター
1/2ネズミ怪物、※犬
ゾンビ、チョー=チョー人、ヘビ人間
グール、ディープワン(深きものども)、ミ=ゴ
※クロコダイル(鰐)
ティンダロスの猟犬、ビヤーキー(バイアクヘー)
古のもの、ナイトゴーント、星の精、※熊
ロイガー(独立種族の)
クトーニアン、※象
黒い仔山羊
10異次元の色彩、イスの偉大なる種族
13盲目のもの
17ドール
20忌まわしき狩人
21ショゴス
やはりショゴス。D&Dの最高レベル20のPC4人でもきつい。盲目のものと忌まわしき狩人が意外に強い。逆にティンダロスの猟犬や星の精が弱い。猟犬は熊より弱い。カバはどの辺に入るんだろうか。猟犬よりは強い気がする。なお、年齢がアダルト(成獣)のレッドドラゴンは脅威度14です。 ●ここからは神性。
脅威度神性
14ダゴン(ハイドラ)[半神]
21クトゥグァ[半神]
25イタカ[半神]
27イグ[半神]
34クトゥルフ[半神]
37ハスター[半神]
38ノーデンス[下級神]
39ツァトゥグァ[半神]
45ニャルラトテップ[中級神]、ヨグ=ソトース[中級神]
48シュブ=ニグラス[中級神]
50アザトース[上級神]
ディープワン上がりのダゴンショゴスより弱いと判断されてます。まあ、それは仕方ないとして、冷遇されてるのがクトゥグァ。ショゴスとタメかよ。実際には高エネルギーの塊なので勝てないと思いますが…いや非実体とは書いてないな。ハスターはクトゥルフより強いのが判明。意外に強かったのがツァトゥグァ。怠惰なふりしてるだけでした。あとノーデンスは1人だけ下級神かよ。