クトゥグア

●前にクトゥグアで話を作れないか考えたことがあります。

●クトゥグアはダーレスが持ち込んだという地水火風のエレメント設定での火の神性です。影が薄く、登場作品はダーレスの「闇に棲みつくもの」しか知りません。ニャルラトテップと敵対する存在で、匹敵する力を持ちます(たぶん)。生ける火の存在といわれ、巨大な火のかたまりとして顕現し、似たような火の生命体でもっと小さい火を大量に引き連れています。

●しかし、どうもエレメント設定を持ち込んだときに空席だった火の枠を埋めるためだけに考案された神だという気がします。名前もクトゥフル(Cthulhu)+ツァトゥグア(Cthugha)でクトゥグア(Tsathoggua)なんじゃないの?

●エネルギー生命体? というのが俺のツボでクトゥグア中心の話を考えてみましたが、うまくいきません。この人、燃えるだけなんですね。地球に出現すれば周囲が燃えます。たしかに困った神ではあるものの、怪獣みたいに大被害をもたらすだけで細かい話ができません。サプリのマレウス・モンストロルムにはひとまわり小さい化身が載ってますが、これも基本的に同じですね。周囲の温度が滅茶苦茶に上がります。

●じゃあクトゥグアのカルト教団を敵にすればと考えてもみましたが、やっぱり燃やすでしょうね。神にささげるために街1つを燃やそうとする邪教の集団と戦う、のならクトゥルフの呼び声でやらなくてもいいような。もっと楽しめるルールがありそう。事件を個人スケールに落とすなら謎の人体発火というネタもあります。しかしこれも0か1ですね。段階を踏むのが難しい。考えてみるにたしかに火は怖いけれども、それは地球人の常識の中の怖さにとどまってるんじゃないかと。

●さらに言えば宇宙規模で見て炎ってどうなんでしょう。森が燃える程度の温度は大したことないんじゃないでしょうか。というわけで、クトゥグアさんはどうもな、と思うのでした。