クトゥルフのシナリオを考えるその2

●ニコ動は見ないという禁をやぶって、ハワード・PのアイマスクトゥルフTRPG動画を見てみました。面白かったです。幕間の方が楽しみになってしまいましたが。今のところ未完なんですね。

●俺がクトゥルフのシナリオは難しいと考える理由をあげてみます。時代が現代に近い、というよりファンタジー世界ではない。俺らの日常の感覚に近いです。その分、とっかかりはいいのですが、ホラーゲームとしては困ることもあります。

●話の規模。あまり話が大きくなると問題が一般人であるPCの手に負えなくなります。突如あらわれた巨大怪獣と戦うのはPCでは無理です。日本なら自衛隊の仕事でしょうか。ただしPCがその怪獣を送還する(追い払う)ことのできる儀式や呪文を知ってるなら別です。それとPCの活動が失敗に終わった結果、エピローグとしての大破壊もありだと思います。クトゥルフの神性は人間世界の空気を読むことなどしませんから、むやみに話が大きくなる可能性があります。むちゃくちゃに強い存在による被害が、どうしてPCが立ち向かうレベルに限定されているのか、その理由を考えなければなりません(一般人のはずのPCが事件に関わる動機ともリンクする)。

●警察。GMはPLに楽しんで欲しいと思ってます。なので事態をPCに解決してもらいたい。警察にかけこまれると事件がPCの手を離れてしまう可能性が高いです。警察が動かない理由を考えなければなりません。事件性がないとか、大きな被害が予想されるが証拠はない、といった感じです。あの人は実は魔法使いなので逮捕してください、では警察は動きません。

●技術の問題。今は携帯電話やインターネットといった便利な道具があります。地域限定の怪しげな噂なんかすぐ広まりますよね。あっという間に都市伝説です。そういうのを上手く利用してシナリオをつくればいいと言われますが、そんなに頭よくないです。盗聴や録画も簡単ですよね。いざとなれば不思議な力で機械が上手く作動しなかったと言えばいいのですが、それをあまり乱用するのも面白くありません。

●一番難しいのはそれらの整合性かと思います。納得できる真相というやつですね。クトゥルフ神話なのでスタート地点となるモンスターや事件は異常なのですが、そこから派生する事態は論理的に動きます。怪物のやることだから、でめちゃくちゃなのではゲームになりません。

●といったことで自縄自縛になって、難しく考えてしまいます。