駄美術ギャラリー

●現代美術二等兵がガチャガチャを手がけると聞いて、読んでみた本。どこかで見た作品もあって、考えてみたらTV番組のたけしの誰でもピカソだった。もうだいぶ昔ですね。この本も2007年出版なので古いです。

村上隆とか最近はカオスラウンジとかの話を聞いてると現代美術ってなんなんだろと考えざるをえないのですが、そうやって考えてしまうと、考えさせるのが芸術の云々というところにはまってしまって癪ですね。

●帯に「今までのアートは、重かった。」と書かれてるんですが、だから我々はとことん軽くいきます、という宣言ですね。でも重かったろうか。むしろ軽くなり軽くなりしてきてもう浮いてしまって雲散霧消してしまったんじゃないのか。と、俺は思ってるのですが。トマソンの時代ですらもう作品を作るんじゃなくて、道路に開いた穴ぼこを写真に撮って芸術だったわけで、発見だか切り取り方だか見方だかが芸術と言われたそうじゃないですか。

●「「これは美術ではない!」といわれてしまった市民派アートユニットによる、いたって本気な、でも笑える作品集(たっぷり解説つき)。」これは美術ではないと言うためには何が美術かを定義できてなきゃ駄目なんですが、できる人はいるんだろうか。芸術の方であれも芸術これも芸術といい続けてきた結果、芸術でないものを探す方が苦労しそうなのに。

●まあそのような感想でした。クソ暑いせいで機嫌が悪かったかもしれません。
 

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