カルヴィーノ イタリア民話集

●お盆休みは興味のあるジャンルの本をまとめて読んでみようかと思い、買ってみたり図書館で手配してみたり。図書館便利になってます、予算減らさないでください橋下さん。

●あのカルヴィーノが編纂したという岩波のイタリア民話集上・下を読んでみました。ちょっと疲れてくると目がすべって王子と王女が結婚するのを早回しで見てる気分に。それくらい王子と結婚する美しい娘、王女と結婚する才能ある息子だらけ。あと商人多いな。

●イタリアらしいなと思ったのはキリスト教カソリックか?)の聖人いじりが入ってくるあたりかな。信仰心の篤さと庶民のしたたかさが混在してる感じ。日本ではもろに特定の宗教の個人名が出てくる昔話って少ないと思うんですが。いや弘法大師の逸話とか、あれも昔話にふくまれるんだろうか。

●男ばかり堕ちてくるので理由を聞いたら「女のせいなのです」と答えられて女に興味をもつツォッポ悪魔の話がおもしろうございました。
 

カルヴィーノ イタリア民話集(上) (ワイド版岩波文庫)

カルヴィーノ イタリア民話集(上) (ワイド版岩波文庫)