十五万両の代償 十一代将軍家斉の生涯

佐藤雅美の著作「十五万両の〜」の中で、将軍家斉が大量にいた自分の娘息子をあちこちの大名家にねじ込んだことについて触れられてました。それに関連して、蜂須賀家も将軍の子を養子としてもらってるので開祖といわれる蜂須賀正勝と後に侯爵になった蜂須賀茂韶とは直接の血縁関係はない、という説明を読んで驚きました。

●たしか司馬遼太郎の著作で蜂須賀茂韶明治天皇の恩賜の煙草を失敬して、先祖の血は争えないね、と言われたというエピソードを読んだ覚えがあり、そう言われた茂韶は正勝が野盗ではなかったことを学者に証明させたのだそうです。しかし佐藤雅美の方では血のつながらないことを知っていた茂韶は、いえ先祖は徳川です、と弁明するわけにもいかずにただ苦笑したことになってます。

●面白いと思っていたエピソードをひっくり返されて俺は驚いたわけですが、wikipediaにも記述されていたので知ってる人には常識だったのでしょう。
 

十五万両の代償 十一代将軍家斉の生涯 (講談社文庫)

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