物品の覚醒

2chで面白げな話題が出てたので。まとまらないまま頭に浮かんだことを書く。

●神教には物品を覚醒させる魔術があります。大地の神殿の女神、陶工ペッラの陶器を覚醒させる奥義とか。覚醒する(awaken)のは、物品のもともとの神霊(natural daimon)なのだそうです。ということは神教の世界観ではあらゆる物品に眠れる神霊が宿っていることになります。宿っているのか、そのものなのかはわかりませんが。

●俺が不思議に思うのは、神霊の単位は何か、ということです。割れた壷の神霊はたぶん死にますね。この場合、壷1つが単位なわけです。だったらもっと複雑なものの場合、単位は何になるのか気になりませんか。家の神霊と台所の神霊はどこで区切るのか、とか。

●昔書いたように、水の神はどこで区切るんでしょうか。大部分の水がつながってますよね。エンギジ川とクリーク川はどこで区切られるのか。

夢枕獏陰陽師なら名前がちがうからちがうという理屈になると思われます。養老孟司の書くところでは、それが人間の脳の癖なのだそうです。本来切れ目の無いものが人間の脳の中では切られる。解剖学的に“口”という部分を取り出すのは不可能だが、人間の脳の中では“口”という部分が成立する、というような話。

●地球ではそれでいいんですが、じゃあグローランサでは、となると? 神霊は見る人間によって形が決まるのか、それとも人間とは無関係に独立して存在しているのか。