ヒョルト人のカルト:ヴォガース

Epikt2009-09-25

●サプリ「Storm Tribe」には嵐の神殿の英雄カルトがいくつか載っていますが、そのまま使えるほど詳細に書かれたものはありません。“強き男”ヴォガース(Vogarth the Strong Man)はそのうちの1つです。

●ヴォガースは世界で最も力の強い男(そして最も愚鈍な男)として有名です。銀の時代(曙が訪れる直前の時代)、彼は人々を守るために多くの功業を成し遂げました。ヴォガースは銀の王たちの1人、メルンガラ女王(Queen Merngala)の夫にふさわしいことを証明するために12の力の偉業を果たしました。彼はその労働と正直さで知られ、知性の不足さえ英雄にふさわしい美徳でした。

●ヴォガースの聖祝日は鋤を祝福する日(海の季、調和の週、風の日)です。この日は鋤引くものバーンターの最聖祝日でもあります。なのでヴォガースの偉業は怪物を退治するようなものより、開墾や岩を砕くといったものが主体だと思われます。今でもたくさんの人々が彼の善行を覚えており、聖祝日にはヴォガースへ供犠を捧げます。

●しかし信者になっても魔法を得ることはなく、帰依者となる者はほんのわずかです。帰依者は〈愚鈍〉の欠点を持っているか、新しく獲得しなければなりません。この欠点を低下させることはできません。カルトが提供する〈強さ〉の能力を上昇させる時は必ず同時に〈愚鈍〉の欠点を上昇させなければならず、二つの能力は常に同じ値になります。〈強さ〉と〈愚鈍〉が10M2(50)に達すれば、ヴォガースの奥義《ヴォガースの降臨》を学ぶことができます。

●《ヴォガースの降臨》を使えば帰依者はヴォガースと同じ能力を使うことができます(ヴォガースの能力の詳細は決まっていないが、《力強い:7M4(87)》を含んでいる)。しかし肉体にヴォガースを降臨させている間、帰依者は真実を述べねばならず、規則に従わねばならず、善のためだけに働かねばなりません。それを破ると、考えることが難しくなりすぎてヴォガースはとどまることができません。論理や知識、あらゆる種類の推論を含む精神能力の使用がこれにあてはまります。

●このカルトの徳目は正直であることと、もちろん愚かであることです。