旧神

クトゥルフ神話ファンにはそれぞれの思い入れがあって、各人の俺クトゥルフがあります。そんなのクトゥルフじゃねえよ、ってわけですね。

●わりと見られるのがダーレスの四大精霊(エレメント)の扱いでの揉め事でしょうか。それと旧神の扱い。宇宙的視野で見れば地球の人類は束の間の存在でしかありません。その生物がつくりだした善や悪の概念に何の価値があるのか、というのがクトゥルフ神話の1つの考えです。ところが旧神がいると善悪の概念が宇宙的なものになります。宇宙を舞台にした善vs悪になっちゃうんですね。しかも善が強い。

●善なんかいらねえ、といって旧神を除いてしまうと、今度は外なる神が封印されてる理由がわからなくなります。そんなに強力な存在なのに、どうして地球をつぶさないんでしょうね。星辰の位置が正しくないから、ということになるんですが腑に落ちません。

TRPGで見られるのは、外なる神と戦いたい派と戦えるもんじゃない派の分離です。呪文やら武器やらで武装して神と戦いたいって人もけっこういるみたいです。相手がなんであろうと人類の努力で勝利できるという考えです。俺はそれに納得できない派です。何やっても勝てないから神なんだろうと思います。