オールドワールドの魔法の武器

●あまりに攻撃が命中しなかったのでPLの1人が、魔法の武器があれば、と言ったのですが、そんなものはない。いやないことはないですけど、パーティのみんなが魔法の武器防具に身をかためて混沌の怪物と戦うなんてことはありえません。

ウォーハンマーRPGの舞台、オールドワールドでは魔法の扱いが他のファンタジー世界よりも厳しく、ソード+1なんてのがそこらに転がってることはまずない。アイテムをサポートしたサプリ「オールド・ワールドの武器庫」が発売されたときは、どんな魔法のアイテムがあるんだろうか、と俺もワクワクしたものです。そんなものはなかった。人工歯冠の値段はわかりましたけど。

●例外があって、1つは魔術をサポートしたサプリ「魔術の書:レルム・オヴ・ソーサリー」で追加されたドワーフのルーン魔術です。これにより一時的なもの、永続的なものの両方の魔法の武器をつくることができます。なんとこの魔術はティーンチ(混沌の神の1柱)の呪いを発動することがありません。欠点は作成に時間がかかることと、ドワーフの秘術なのでまず一般人、それも人間が手に入れるチャンスがないことです。そしてルーン鍛冶師はおのれの誇りにかけて同じ武器を作ることはない、と制限もかけられてます。

●もう1つが混沌の武器です。混沌のサプリ「堕落の書:トゥーム・オヴ・コラプション」にはとんでもない密度で混沌の設定が詰め込まれており、混沌の神が下僕に与えるケイオス・ウェポンの特性にもページがさかれています。これがまあ持ち主を強化したり敵を弱らせたり、血を吸ったり魂を吸ったりと様々。PCから見れば垂涎の武器となっています。ささやかなデメリット(狂気点を得るとか)はありますが、たいした問題じゃありませんよね。

●しかしケイオス・ウェポンは混沌に与していない人間が手に取ることを拒絶するのであります。通常のプレイではPCが持つことがないであろう魔法の武器の詳細が決められているあたり、不思議なゲームです。