ウォーハンマーRPGのGMをしました

●定例会でウォーハンマーRPGGMをしました。シナリオはサプリ「略奪品の貯蔵庫」収録の「薔薇色の選択」をちょっといじったもの。ネタバレをふくむので区切ります。


●「薔薇色の選択」は一方通行の話で、“選択”の部分がどこを指してるのかよくわかりません。大まかな流れ。

1)貴族に山賊の頭と駆け落ちした娘を秘密裏に連れ戻して欲しいと依頼される。

2)山賊のアジトに行くと山賊たちは全滅している。娘を連れ去ろうとしていたスケイブン(鼠人)と戦って娘を取り戻す。娘は妊娠の兆候。

3)娘を連れて帰ると貴族が実は過去にスケイブンと取り引きをしており、また娘をさらいに来るにちがいないから護衛してくれと依頼される。

4)スケイブンの襲撃。館周辺からの攻撃は陽動で本命は地下からの侵入。

5)館の地下室にラット・オウガその他が侵入。戦闘になる。

6)数ターン戦うと、娘の腹が裂けて混沌の怪物誕生(貴族は混沌の信者で、娘を実験に使っていた)。スケイブン、怪物、PCたちで三つ巴。

7)どのような結果になろうと貴族が混沌信者だったことも、スケイブンの存在も認めたくない町の住人はPCたちを追い出す。
 
●PLは3人でした。WHはあまり人気がなく、人が集まらないのです。もう立てないでもいいかな…。PCはドワーフの傭兵(女)、人間の街道巡視員(男)、エスタリア剣士(男)。

●山賊の頭を生き延びさせて、恋愛話も混ぜようかと思ったのですが、PCたちの中に〈負傷治療〉を持った人間がいなかったのであきらめました。途中で貴族のことを怪しいと思ってくれればややこしくできそうだと不自然な部分を強調してみるも、PLさんはわりと素直に全部信じてしまいました。PL3人のうちWHはまったく初めての人が2人いたせいでしょうか。ひどい世界ですよとは言っておいたのですが。

●山賊のアジトでのスケイブンとの戦闘で3人とも重傷になってしまい、そこからの回復に時間がかかりました。町の薬剤師に治療してもらうってことで〈負傷治療:45%〉で自分でふってもらったのですが、まあこれを失敗すること。WHは重傷までいくと治癒が遅いんですよね。アイテム表を見てたPLが「癒しの湿布」を見つけてくれて助かりました。

●ラット・オウガの《恐怖誘発》にPCが対抗できず、恐怖を克服してまともな戦いになるまでに時間がかかり、戦い始めてからもラット・オウガの耐久力にびびり、エスタリア剣士がウルリックの憤怒をたたき出したおかげで奇跡的にしとめました。GMとしてもどうしようかと思ってたので助かりました。

●PLはラット・オウガの強さにおびえたのか、もう1匹の混沌の怪物には手を出さず逃げることに。冒険者一行は怪物を焼くために館に火を放つと、その夜のうちに町から逃げ出したのでした。この格好のつかなさはWHらしいと思えたので、俺は満足でした。

●ほぼ初期キャラなので、攻撃がなかなか命中せず戦闘が長引き、爽快感にも欠けました。逆に敵からの攻撃は当たると大きく、一撃でいきなり重傷という場面も。でも特技とか神業でなんとかできるゲームではないので。運命点はありますが、あれは勝つためのものじゃなくて生き延びるためのものでしょうし。

●ルールミスしてて途中で気がついたのが、射撃武器ってほとんどがダメージ値固定なんですね。それを忘れてて、なんとなくd10を足してもらってました。そりゃ強いわ。逆にその種の武器はちょっとした防具を着たキャラには、ほとんどダメージ与えられないんですね。