スタートレックやおい
● nacky7 さんの Tales of the Dragon’s Tail でリンクが貼られてて声が出てしまった本。
- 作者: コンスタンスペンリー,Constance Penley,上野直子
- 出版社/メーカー: 工作舎
- 発売日: 1998/10/01
- メディア: 単行本
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商品の説明
内容(「BOOK」データベースより)
NASAは女性宇宙飛行士に何をしたのか?女性たちの手によるカークとスポックの同性愛ポルノ小説は何を意味するのか?現実の宇宙旅行を推進するNASAと、架空の宇宙旅行をつむぎだす『スター・トレック』とが混じりあって生まれた、新しいポピュラー・カルチャー「NASA/トレック」を通して、科学、テクノロジーと性の意味を問う。
スタートレックやおいを中心にジェンダー論を展開した本、らしいです。10年以上前のですが。やっぱり研究対象として成立するんですね!
●やおいについては中島梓の本で読んだことはある、程度の知識しかなかったころ(今でもありませんが)、スタートレックやおいというものがあると知ってのけぞりました。スポックを演じた俳優レナード・ニモイの半自伝本「わたしはスポック」に、ファンから送られてくるファンジンの中にはカーク艦長とスポックが不必要に愛し合ってしまう小説があって困惑した、と書かれてた覚えがあります(未確認)。半裸のスポックが鎖につながれてる表紙の同人もありました。
●あるスタートレック小説にはなぜ女性一般がスポックに好意を示すのか、ドクター(ボーンズ)が一応心理学的に解説してみせる場面があったのですが、あれはその辺を踏まえての遊びだったんでしょうか。考えすぎか。
●俺はスタトレやおいと日本のやおいが同じ形をしてるので驚いたわけです。知った順番がめちゃくちゃなので混乱してるかもしれません。海外のやおいと日本のやおいは並行進化なんでしょうか。日本のやおいは海外から輸入されたものなんでしょうか。俺はインドにも仏像があるんだねぇ、というようなアホなことを言ってるんでしょうか。
●たぶん共通する原型なんでしょうが、シャーロック・ホームズとワトソンの関係についてもそのような議論があった気がします。島田荘司の御手洗潔と石岡和己が踏襲してますね。作中でワトソン役の石岡がファンから自分たちのやおい同人が送られてきて困惑してました。島田荘司が御手洗たちのやおい同人が送られてきたことを踏まえて遊んだんですね。
●上の本は読んでみたいと思いました。