ヒョルト人の贈り物
●ヒョルト人にとっても金や銀は貴重らしい、と考えたのは「グローランサ年代記」にこういう文章があったからです。
一六三四 人々はファーゼストを包囲し、ムラリクが城壁を攻略した。孫娘が生まれ、寝床にする金の板を贈った。
“我が生涯の出来事”という章でヒオルドの子らの氏族、“白鳥の衣の”レナーサの息子、“青の”ミナリスという人物の人生メモ? のようなものです。青のミナリスはそれなりに裕福になった人らしいですが、赤ん坊が生まれたらこういう贈り物をする風習があるんでしょうか。
●俺らの基準からすると、金の板は子供の財産としていずれ本人が必要としたときに何かと交換するのかなと思うのですが、寝床という用途からして魔よけの意味があったりするのかもしれません。この場合は個人的な財産として認められるんだろうか。
●ヒョルト人がどんな贈り物をするのか他にも探してみたんですが、2つしか見つかりませんでした。1つはかのアーグラスがホーレイの女王に求婚した際の「八つの大いなる贈り物」です。
- 「ヘラーの水」の大瓶1つ
- 「愛の鷹」1つがい
- 金の戦馬1つがい
- 彼ら2人について書いた新しい本
- 失われた「オーリンの杯」
- アンダストリアの猟犬
- その正当な所有者を守る象牙の玉座
- テシュノスの皇帝から贈られた、宝石で飾り立てられた輿
象牙ってのはどこの象のだ。マンモスか?
●もう1つはオーランスがアーナールダに求婚するために贈ったもの。
- 「新たな燧石」
- 穀物倉の鼠を追う猫
- 鏡
これはほんの1部だと思います。猫ってのはインキンの子供のムルニですよね。甥を売ったな。
●アズリーリアが地下の宝を溜め込んでるらしいので、ヒョルト人(特に女性)にとっては宝石も価値があるのでしょう。草飼う民の女王がサーター王と暮らした期間に学んだものは、
- 陶芸、綴れ織り、金属細工
- (重複して)壺と飾り物、鋤と剣を作ること
そしてイサリーズ(交易)だそうです。