ヒョルト人のカルト:フマクトその2

Epikt2009-04-03

●昨日書いたように、フマクト信者は氏族と縁を切ります。これを Severing というそうです。切断、ですね。フマクトの《名誉》の神力には《縁故を断つ》という神技があり、これを使うのだと思われます。

●氏族との縁を切断したフマクト信者はヒョルトの法から除外され、氏族は彼に対して責任をとる必要はなくなります。同時に、法によって彼を罪に問うこともできなくなります。フマクト信者を罰したいなら彼個人に直接ぶつかるしかありません。またフマクト信者はフマクト以外のすべての神からも、共同体信仰からも切り離されます。そのため彼は神聖介入(Divine Aid)を使うことはできなくなります。

●しかし氏族には1人か2人のフマクト信者がいます。フマクト信者を氏族に復帰させる特別な儀式があるからです。フマクトに入信した後におこなう儀式ですが、これはオーランスの儀式でフマクトの儀式ではありません。オーランスがフマクトの名誉を認め、地界において2人が共に生きられる新しいルールをつくったことが元になっています。

●これを Resheathing といい、再び鞘に収める、というようなニュアンスです。 Severing と並んで、フマクトを剣にたとえてるんですね。この儀式の後でもフマクト信者が共同体の魔術的利益(神聖介入ふくむ)を得ることはできませんが、再びヒョルトの法と氏族社会の中に戻され(法的責任も復活する)、しかも彼の行為によって氏族全体に神罰が下ることはなくなります。


ヴィ「うちのパパ、フマクト叔父さんと切れちゃったの」
バ「マジー、チョーヤバクネー?」


ヴィ「うちのパパ、フマクト叔父さんと元鞘だってさ」
バ「チョーウケルンデスケドw」