氏族との関係を断つ

●フマクトがしたように、フマクト信者は自分の氏族との関係を断ちます。これはフマクトだけではなく、ユールマルやバービスター・ゴア、ウロックスのカルトでもおこなわれます。それらの神はそれぞれの理由から族長であるオーランスの法に従わない場合があるのですが、信者が氏族の一員として法を犯すと神罰が氏族全体にふりかかってしまいます。
嵐の神殿の神罰 - そっちはそっちの気晴らし、こっちはこっちの気晴らし

●そのような事態から氏族社会を守るため、それらのカルトは“正常な社会(normal social)”と“神の絆(divine bonds)”から信者を切り離す儀式をおこないます。その後、氏族は信者のどんな行為に対しても社会的な責任を持たなくてよくなり、神罰も生じません。もちろん、それらのカルトの信者がオーランスの法から赦免されたわけではなく、法を犯せば彼らやその寺院、集団にはオーランス神罰がふりかかります。

●罰としての追放ではなくて、自分たちから縁を断ってしまうやり方ですね。フマクト信者がそうするのは知ってましたが、ウロックスやバービスターの信者もそうだとは知りませんでした。フマクトとウロックスの戦士は氏族を出て行って、信者どうしで暮らすんでしたっけ。ユールマルは最初からアウトローですし、バービスターはアーナールダにのみ従う感じですね。

●すると、身内がそんなカルトの信者になってしまうということは生涯の別れになるんですね。フマクト信者の息子が殺されたと聞いても、父親は血族に報復を呼びかけることができない。そういうドラマもあるんでしょうか。