ヒョルト人のカルト:ヘラーその3

Epikt2009-03-27

●異界の嵐の領域でのヘラーの本拠地はガパデロ(Gapadero、ギャパデロ? 何語?)と呼ばれる長館です。他に“three-height mountain”とも呼ばれるらしい。山3つ分の高さ? ガパデロはエンギジ川の岸にあります。周辺では雨の羊が草を食べ、雲のアリンクス(かすみ猫)が狩りをし、青い鷹が飛んでいます。

●ガパデロの庭園はおいしい果物を成らす木々や、甘い香りの花々や、美しい女神たち(おい)であふれています。信者たちはここから嵐の部族の時代か、ヴィングコットの子らの時代に旅立つことができます…2つだけか。

●ヘラーの信者が死ぬと、その遺体は流れる水のそば(滝がベスト)で燃やされます。信者の息は雲に加わると信じられており、遺灰と骨は水の中にまかれます。裕福な信者は葬儀のためにつくられたボートに乗せられて焼かれます。

[参考]オーランス人の息についての考え方
聖なる息 - illuminate33の日記

●死後、信者たちは様々な姿でヘラーに仕えます。その姿で信者たちは嵐の部族のトゥーラ(集落)を巡り歩きますが、それは性的な喜びに満ちています。この喜びが信者たちを再び中つ世(物質界)に転生させます。

●というわけで、あの世でもヘラーの信者はヘラーの信者らしいのでした。死後も好き好んで歩哨をやってるエルマル信者とはえらいちがいだ。

●ヘラーは水の部族からは裏切り者として呪われています(火を消す水の性質から火の部族にも嫌われているのですが)。そのためヘラーは世界を循環する水からは切り離されています。この考え方はおもしろくて、だったらエンギジは何なのか? エンギジとヘラーの関係は? エンギジの河岸に本拠地があるのは切り離されているが近いという意味? などといろいろ疑問も出てきます。

ヒョルト人のカルト:エンギジ - そっちはそっちの気晴らし、こっちはこっちの気晴らし