住宅番組

●「渡辺篤史の建もの探訪」というテレビ番組が好きで昔からよく見てます。俺自身は家を建てるなんて一生できなさそうですが。それでなんとなく家のデザインに1つのパターンみたいなのがあるような気がしてます。

●まず外壁で立方体に区切ってしまう。これで防音できます。採光は上から。余計な風景を見ないようにもできます。よく篤史が借景の見事さを褒めるのですが、下の住宅地をカットして、遠景だけが見えるように窓を配置するわけです。つまり外部を遮断しちまうわけですね。

●それで思うのは、そりゃその景色をながめて暮らす住人はいいですよね。でも外から見る他の人間にとってその立方体の塊は目障りじゃないでしょうか。というようなことを考えるようになったのは、地元の駅前に高層マンションが建って、風景が両断されるようになったから。遠く山が見えるいい景色だったんですが。もちろんマンションの売りは展望でした。

●「大改造!!劇的ビフォーアフター」という番組も好きでよく見てました。春から再開だそうですね。リフォームの工夫ももちろん面白いですが、リフォーム前の家が一番面白い。なんでそんなことになってんの? という家にもやはり歴史とそうなる理由があって、そんなんでも人間は慣れるというか暮らせるんだな、と感心します。やっぱり基本は巣穴で、住む動物にとって具合がよければそれでいいんですね。