ヒョルト人のカルト:リグスダル

Epikt2009-02-10

●星はグローランサの地上のどこからでも見えるために、各地の文化ごとにちがう神が割当てられてしまいます。特に不動の星、極星(Pole Star)は目立つのでいろんな神性がかぶっているはずです。ヒョルト人は極星を“不寝番”リグスダル(Rigsdal, The Night Watchman)と呼びます。

●リグスダルがいつから嵐の神殿の神になったのかわかりません。サプリ「Storm Tribe」の彼の神話では、オーランスが光持ち帰りし者たちの探索行(だと思われる)に出かける前にリグスダルに見張りを命じるところから始まります。

オーランスは彼に角笛を与えて「立って見張れ」と命じました。リグスダルは忠実に義務を果たしました。彼は見張り、闇の中を忍び寄るウズ(トロウル)を照らしました。混沌のワクボスは世界を眠らせて侵入しましたが、リグスダルは眠るときも片目を開けていたので欺かれることはありませんでした。彼は敵を発見し、時にはみずからのジャヴェリンで戦いました。リグスダルにとって最悪の脅威は長くて寒い夜に浮かぶ疑念と誘惑でしたが、ついに彼の決意は揺らぎませんでした。リグスダルは今でも夜空の極星として持ち場を離れず、不動の見張りを続けています。

●太陽の神エルマルを夜バージョンにした感じの神です。規模はもっと小さいですが。変わったカルトで、単独で信仰されるほかに、すべての父オーランス、死の神フマクト、エルマルの下位カルトとしても信仰されます。フマクトの神話では、フマクトの死の力を盗もうとして忍び込んだユールマルを見つけたのはリグスダルだとされています。星の神なのに、かなり昔から嵐の神殿ではおなじみだったことになりますね。