静かな狂い

●またも zeb さんところの記事ですが。俺の視野せまいな。
神知者(Middle Sea Empire) - illuminate33の日記

そもそもの神知者の始まりについての神話? 歴史時代だから伝説か。この話で大事なのは魔道書の変遷らしいですが、俺はそっちよりも原因とされてるちっこいやつが気になりました。

●かなり怖いです。これが神の啓示から始まったとか、悪魔の誘惑が原因だったとか、戦に勝つための力を求めた結果とかならよくある話なのですが、そうではありません。“手のひらほどの大きさの生き物”“無力で、ふざけた生き物で、無害な歌を歌い、ちっぽけなダンスを踊っていた。”それだけのことです。しかし結果は最悪でした。

●最初にユールマルを連想したのはある種の無邪気さと残酷さが両立してるからだと思います。たぶん象徴的に使われてるのでその実体が本当に存在したのか、正体は何だったのかという話はあまり重要ではないんでしょう。

●静かに狂いが発生しているのに、静かすぎて誰も気づかない感じがよく表現されてます。こういう話を書ける人がいるからグローランサはいいですね。頭に浮かぶのは星新一「鏡」京極夏彦の「文車妖妃」です。ウォーハンマーの公式シナリオにもこういう感じのがあったな。小さいのは怖いです。