世界機械モスタル

Epikt2009-01-24

●ランカー・マイの神話で彼が立っていた法の山モスタル(Mostal)も神です。グローランサ年代記では「ドワーフの神にして岩の部族の長」と説明されています。ヒョルト人はそう解釈しており、モスタルは法の神エイコースの子供です。

ドワーフがモスタリ(Mostali)と呼ばれるのは彼らを創造したモスタルにちなんでいます。モスタルの民とかそんな感じか。しかしヒョルト人の解釈はあくまでも神教徒である自分たちの考え方に当てはめたもので、ドワーフ側から見れば間違っています。

モスタルは「世界機械(World Machine)」です。始まりにおいて、この機械は「計画(Plan)」に従って動いていました。ドワーフはその計画に沿って鉱物からつくられた被造物です。グローランサ独特の設定ですが、彼らは本質的には個性を欠いたロボットのイメージに近い存在です。しかしウーマスが大地と天空を開いたことによってモスタルは破損してしまいました。

●それが原因となって計画は狂い、以後ドワーフたちは世界機械モスタルを修復するために延々と働いています。ドワーフにとって戦争とはこの最初の破損を引き起こした神々の戦争のみであって、それ以来ずっとこの戦を戦い続け、第3期の英雄戦争もその様相の1つにすぎません。なかなか斬新です。

●それでランカー・マイについて。彼の神話を読んで、世界機械の上に立っていたというランカー・マイは機械の一部だったんじゃないの、と思いました。質問を受けつけて回答するインターフェイス的な。たまたまオーランスがやってきて物をたずねたために返事をしただけで、それまで何もしてなかったわけですし。こいつは便利なヤツだとばかりにオーランスがランカー・マイとその周辺の機械(ハードディスク?)を根こそぎ持って行ってしまった、というのが俺の頭に浮かんだイメージです。


[追記]
mallion さんのところのドワーフ記事。
ドワーフ:モスタリ様は完璧です。 - まりおんのらんだむと〜く+
Efendi さんのところのドワーフ記事。
Mythoes Mostalorum