オーランスの長館その2

Epikt2009-01-09

オーランスの大広間は特にカルリノーラン(Karulinoran)という名前で呼ばれます。以下、昨日のつづき。

●広間は大きすぎて反対側の壁を見ることができません。天井は高く、その下で雲ができています。部屋の床は4つの段に分かれていて、それぞれの段にテーブルがあります。食事をする者たちは段によって格付けされるだけでなく、次の段にどれだけ近い椅子に座るかによっても格付けされます。

●薄いドレスをまとい、金髪の美しい女性がクエスターを案内します(男の考えることはどこでも同じですね)。最初の段のテーブルは俗信者とカルトの友のためのものです。2番目の段には入信者のためのテーブル。3番目の段には風の王と嵐の声(共に化身)のためのテーブル。4番目の段には英雄と神々のためのテーブルがあります。

●誰であれオーランスの長館に初めて入るときは、オーランスに自分のことを告げるように伝令(Herald、全身に銀の衣服をまとっている)に頼むことができます。しかし次からの訪問は、オーランスに呼ばれなければなりません。オーランスに呼ばれるのはいくつかの素晴らしい功績を成し遂げたときだけです。伝令はオーランスにクエスターの存在を告げるために、遠く飛び去ります。

●永い時間の後、伝令は戻ってきて言います。「祝宴の主は今、あなたにお会いになります。すぐついてきてください」彼ははるかに遠い、4番目の段の後方に向かって飛び立ちます。クエスターはどうにか彼について行き、15分の飛行の後(どんだけの距離だ)、前方に銀の光を放つ巨大な王座を見ることができます。

●クエスターは段に下りて歩くことを望んでもかまいません。テーブルについているのは古代の英雄や半神たちの大きなシルエットです。最終的に長のテーブルに着きます。そこには巨大なオーランスが座っています。彼の頭は雲の中にあります。その横には山ほどもあり、そして山と同じくらい頑丈そうなストーム・ブルが立っています。オーランスの右手には巨大で官能的、言葉を超えて美しい女性──アーナールダがいます。彼女のスカートの上は果物と野菜で満たされています。その他にイサリーズ、チャラーナ・アローイなどの神々の姿も見えます。かすみ猫のインキンはオーランスの足下で丸くなっています。

●ここからのオーランスとのやり取りがクエストのキモですが、割愛します。オーランスの声は雷の轟きが言葉となって聞こえるそうです。

オーランスの広間の様子は何度か読みましたが、すべてがこんなにでかいとは思いませんでした。PSのゲーム「ポポロクロイス」の大きい神様たちを思い出しました。異界の風景がどう見えるかはクエスター次第で、信仰している相や、オーランスとのつながりの強さによって変化するそうです。するとこの風景はどんな人間が見たものでしょうか。神としてのオーランスの本来の縮尺に近いように思えます。

●日常の儀式で訪れるオーランスの広間がいちいちこんなだと大変ですね。普段はもっと略式の、1番目の部屋あたりでオーランスに会えるんでしょうか。