冥府下り

●光持ち帰りし者たちの探索行というのはつまり、死者のたどるのとは別のルートで冥府まで行き、さらに本来はもう物質界に戻る筈のない者を連れ戻すヒーロークエストだと思います。

●冥府は地界の底の方にあるので、オーランスだったら大地の女神の協力があれば直行できそうですが、そのルートはとられませんでした。「グローランサ年代記」のオーランスの神話では、この探索行の地上部分はグローランサ世界の西にある日没の門を目指します。そこからイェルムを追って地界に入ります。

●地界に入ったオーランスと仲間たちは力をあわせて「カルダールの門」を抜け、死者たちを追って「沈黙の小路」をたどり、途中で路をそれて「剣の川」に着くと渡し守と交渉して渡してもらい、淵をわたって「黒曜石の城」で一なる老翁の客となります。しかしここで裏切りにあって一行は離散し、再び集合するまでそれぞれが単独で道に迷います。再集合したメンバーはその後、死んだイェルムのいる「死者の広間」に着きます。

●サプリ「Storm Tribe」には裸足のハルマストがどんなヒーロークエストをしたのか断片的に書かれたページがあるのですが、彼の光持ち帰りし者たちの探索行はオーランスの神話となんかちがう。地界に入ってからはこう書かれてます。

On his journey to the Court of Silence, Harmast passed through the Cellars of Dusk, followed the Bottler's Stairway to Casey's Tavern, passed near the Ironwood, crossed the Bridge Over Corpses, and entered the Court of Silence through the Mousehole.


固有名詞が並ぶので訳にまったく自信がありませんが、
“ハルマストの「沈黙の宮廷」への旅では、彼は「日没の穴蔵(Cellars of Dusk)」を通り過ぎ、「瓶詰め人の階段(Bottler's Stairway)」を「ケーシーの居酒屋(Casey's Tavern)」までたどり、「鉄の木(Ironwood)」のそばを過ぎ、「骸を越える橋(Bridge Over Corpses)」を渡り、ネズミ穴(Mousehole)を通って沈黙の宮廷に入りました。”
という、飲み屋街で冒険してるようなわけのわからないことになっていて困ってます。