ヒョルト人の階級:小作人その2

小作人には便利な面もあります。農民が親族関係でかたまっているのに対して、小作人は氏族の都合でばらばらに動かせます。例えば近侍はステッド(住居と農地を含んだ集落)を与えられることがありますが、本人は本業が忙しくて農作業に割く時間がありません。そういうときにステッドを運営する小作人が配置されます。

●近侍は族長に協力して氏族の運営に携わる階級です。族長から指名されてつく職業ですが、血族の長なども近侍扱いされます。サプリ「Thunder Rebels」では上級職として紹介されていて、NPCをつくる際の目安として装備品が載っています。その中に彼らのステッドで働く小作人も含まれています。どの近侍にどのくらいの人間がつくのか並べてみます。 follower と servant のちがいがよくわからなかったので、従者と従僕とさせてもらいました。

■勇士(Chamipion)/ステッドを運営する小作人の2家族;“四方の嵐(Four Storm)”として4人の戦士の従者、従僕として2人の小作人の従者。

■法の語り部/家畜の群;ステッドとそこで働く半農民あるいは小作人

■司祭、女祭/ステッドとそれを運営する2家族の小作人;3人の小作人の従僕。

■近侍戦士/族長の厩舎を利用できる;族長の館に居場所、あるいは小さいステッド;1人の小作人の従僕、4人の戦士の従者。


●族長や部族王にも小作人がつきます。

■族長、部族王/大きいステッドと蜂蜜酒の館?(mead hall)、家畜の群、ステッドを運営する小作人3〜5家族;“四方の嵐”として4人の近侍戦士の従者、5〜10の小作人の従僕。


●たしかに上手くできていて、ステッドや牛や道具は近侍の所有ですが、そこで働く小作人の仕事は農民と同じです。労働力を無駄に遊ばせておく手はありません。近侍は小作人を養う義務を果たすと同時に、利益を得ることができるわけです。

●そう考えると、小作人の庭師も炉の夫人(Heathmistress)の装備品なんでしょうね。