ヒョルト人の階級:農民と小作人

Epikt2008-12-17

●よくわからなかった農夫(Carl)と小作農(Cottar)のちがいについて。

●ヒョルト人は牛に鋤(すき)をつないで耕作します。なので、農業の基本も牛のようです。農夫と呼ばれるためには、鋤を引かせる8頭の雄牛とそれにつなぐ鋤を所有していなければなりません。もちろん雄牛だけだとそのうち死んで終わりなので、この状態を維持するためには、雄雌あわせて42頭の牛を所有している必要があるそうです(当然彼らに与える飼料も必要です)。

●それだけを持っている人間は、秋の収穫の後に開かれる氏族集会(Moot)で自分が耕作する土地を要求することができます。この集会で翌年の耕作地の割当てを決めるようです。ヒョルト人は農地を私有せず氏族で共有します。

●というのが完全な農夫(Full Carl)で、これは農夫というより豪農ですね。それほどではないがそこそこに財力のある半農夫(Half-Carl)というのもいます。まさに半分で4頭の雄牛と21頭の牛の所有がその条件です。

●小作農はそれらの農業に必要な道具を都合できない人間です。彼らは道具を借りて農夫の耕作地を耕します。牛は所有せず、羊や豚を世話します。昨日書いた園丁(Gardener)もここに含まれます。

●小作農が哀れかというとそうでもなくて、実は農夫と言える人間は多くないんですね。基本的にみんな小作農。サプリ「Thunder Rebels」に出てくるサンプルのステッド(住居と農地を含む集落)には6組(48頭)の農耕用の雄牛がいます。これはヒーロー向けの裕福なステッドです。この場合、多くて6人の農夫がいることになります。

●サンプルの氏族は人口1,200人で6つの血族(Bloodline)を含み、それぞれの血族が3つのステッドを持ち、各ステッドに 15 5つの長館(Longhouse)があります。ステッド1つに6人の農夫がいるとするとこの氏族には108人の農夫がいることになりますが、実際には半農夫がいたり、族長や戦群の長、近侍などの貴族がステッドを所有している場合もあるので、この数はもっと減るかと思われます。


[追記]
長館が多すぎたので修正しておきます。各ステッドに5つ、200人の血族に15の長館でした。
いろいろ勘違いがあったので翌日分も参照のこと。
ヒョルト人の階級 - そっちはそっちの気晴らし、こっちはこっちの気晴らし