ルナー帝国のカルト:ブラスカースその2

Epikt2008-12-10

●ブラスカースの教派(カルト)の信者はどんな感じなのか。

●教派への加入条件は、死に専念することとクリムゾンバットに容認されることです。啓発されたクリムゾンバットには自意識があるのですね。何を基準に自分の信者を選ぶのかわかりませんが。教派の重んじる徳目は冷酷であること(Relentless)、陰鬱(Somber)であることです。

●提供される神力は《蝙蝠を模倣する(Emulate Bat)》《異界》《蝙蝠の支配(Mastery of the Bat)》の3つですが、前の2つは叙聖者?(Ordinate、帰依者)しか使えません。《蝙蝠を模倣する》はクリムゾンバットと同じ能力を使えるようになるだけでなく、蝙蝠の翼をはやしたり牙を伸ばしたりできるようになります。奥義は《個人のグロー・スポット(Personal Glow Spot)》で、自分と自分に触れているものに満月の恩恵を与えます。

●教派の役割ですが、バットの維持が最大の任務でしょう。その次が戦場での働きだと思います。赤の皇帝はバットが帝国のハートランド(中心地域)に入ることを禁じているので、戦時以外は帝国の辺境を飛び回ってバットに餌を与えます。これを「給餌旅行(Feeding Tours)」と言う。給餌巡業でもいいか。できるだけ犯罪者や他国の人間を食わせるようですが、時には地方の有力者の子弟も標的にされるようです。この辺の選定の機微には政治が介入してそう。教派にとっては食わせる餌がはっきりしてる戦争時の方が仕事が楽なんじゃないでしょうか。

●この教派が赤の皇帝から禁じられていることは他に、任務以外で寺院から出ること(信者を見た市民が恐慌を起こすので)。他の神性を信仰すること(同時入信)です。

●いったいこんな教派に入ることを望むのはどんな人間なんでしょうか。殺戮の神でもまだヤーラ・アラニスやバービスター・ゴアの信者の方が理解できます。少なくとも敵がはっきりしてる。ルナー帝国への忠誠というだけなら、それを発揮できる健全な教派がいくらでもあります。ということは何か暗い動機、社会全般への復讐心のようなものを持った人間が集まるんじゃないでしょうか。それも自分の命すらかえりみないくらいの。

●教派の信者は〈恐怖に耐える〉の能力を持ち、ガーディアンのクリムゾンバットそのものからバットの攻撃への耐性を与えられます。しかし偶発事故で食われてしまうことはあります。また、何かの事故でバットが異界に帰ってしまった場合、再召喚の儀式が行われますが、そのときそれまでの教派の大祭司の長(Head Hierarch)はバットに食われ、新しい長が選ばれて儀式が終了します。教派で出世してもこのような未来が待ってるわけで、そうすると例えば貴族や恵まれたものをバットの生贄にしたときに暗い喜びを感じるような、どうしようもない人間が集まるのかなぁ、と思ったりします。この教派の信者は twisted と形容されるんですね。