ルナーの道の最聖祝日その2

●よく考えたら、今現在(1621年)のルナー帝国にはクリムゾン・バットは不在でしょうか。ドラゴン・パスのホワイトウォールを攻撃するのに使用されて、撃退されたそうですが、再び中つ世に召喚するのに最低でも3年はかかると書いてありました。撃退のされかたによるのか。

●他にも面白そうな聖祝日の儀式を。

七母神ティーロ・ノーリの「Birth Blessing Day(Zayday/13)」と、守り手の女ピヌージア(Pinugia, The Protectress)の「喜捨の日(Gerraday/31)」は寺院で貧者救済のための喜捨を受けつけています。ティーロ・ノーリの最聖祝日は夏、ピヌージアの最聖祝日は冬です。喜捨の日は聖祝季まえの善行という意味があるそうです。

●お祭り騒ぎなのが、夢の神メラセデーニヤの最聖祝日「夢の日(Nathaday/36)」です。メラセデーニヤの奥義は夢の中のものを現実に出現させるので、こうして現れたものに俗信者(Adherent)が群がります。この日のために、教派は裕福な家庭の後援を受けます。

●お祭りらしいお祭りなのは、善き混沌アッガタラルタラの「創造の日(Lesilday/2)」です。この日は春分の日でもあります。すべての秩序がひっくり返され、醜い者、障害のある者などからその日の「白の皇帝」が選ばれます。彼(彼女)の言葉はその日の法です。店主は客に金を払い、恋人たちはベッドでの役割を交換し、貧者は大仰な名前で敬われ、富者はみすぼらしい姿に装います。かがり火が焚かれ、騒ぎは秩序が戻る夜中まで続きます。

●彫刻家の神ウラナファスの最聖祝日は奇妙です。いかにもグローランサらしいと言うべきか。「石が話す日(Stone Talk Day(Nathaday/13))」、ウラナファスや教派の信者がつくった石像が口をききます。石像はウラナファスが神格化し、昇天する前におこなった演説を繰り返します。

●最聖祝日を静かに過ごす教派もあります。混沌と戦うイリン学校(The Irin School)の最聖祝日は信者の休息日です。娼妓の神センセーラの信者は「愛の日(Gerraday/7)」を特別な恋人と過ごします。時魔法の神カナ・プアの信者は最聖祝日を過去や未来について計算して過ごし、経理の神オスコラヴス(Oskholoveth)の「Balancing Day(Nathaday/38)」は年度末決算の〆の日で、仕事を終えた信者はその日の残りの時間を思索についやします。七母神のダンファイヴ・ザーロンの信者は「魂の闇夜(The Dark Night of the Soul(Gerraday/32))」に、みずからの罪と過ちに向き合います。

●聖なる殺人の神 Fjordaur の教派は、最聖祝日に信者の技能を試す儀式があるらしいのですが、これはまったく秘密裏に行なわれるんじゃないでしょうか。