ホールリ(氷のダイモーン)

●ホールリ(Hollri)はグローランサの氷の神霊(ダイモーン)です。ホールリは召喚された場合を除いて、北方の氷河や荒野に閉じ込められていますが、特に厳しい冬には南にまで出かけることがあります。

●ホールリの全身は氷でできており、形成されたばかりのころは小さいですが、何十年、何世紀と歳を経るにしたがって大きくなり、力も増します。若いホールリは〈頭が鈍い:10M〉欠点を持っています。しかしこれも歳をとるにつれて人間程度まで賢くなります。

●神霊は物質界では目に見えず、魔術的な視界を使うと見えるようになります。ホールリは人型をしており、槍や盾などの武具を持っています(挿絵ではそうなってる)。近接戦闘ではこの武具を使い、射撃戦闘では体から下がっているツララを投げます。体が氷からできているために、彼らが手にする武器は通常のエッジに加えて、魔術的な冷気によるエッジを得ます。また逆に(当然)、彼らは熱に弱く、熱を帯びたもので攻撃されるとペナルティを受けます。暖かい気候も彼らには不利で、ホールリは熱を恐れます。致命的な一撃を受けるとホールリの体は砕け、熱による攻撃を受ければ溶けてしまいます。

●神霊は近い性質を持つ神を信仰していることが多いのですが、ホールリはそうではありません。その代わり、凍てつく息や飛行、氷を通って移動する能力などの生来の魔術能力を持ち、それを成長させていきます。

●もちろん冬の神ヴァリンドはホールリをあやつる力を持っています。しかしホールリ自体は大暗黒に、ウズ(トロウル)の冷気の神ヒーミル(Himile)の命の力から生まれました。このヒーミルとヴァリンドは友好的というだけで具体的にどういう関係なのかわからないのですが、真の冷気のルーンを持つのはヒーミルなんだそうです。じゃあヴァリンドは借りてるだけなのか。

●北の氷原はヴァリンドだけでなく巨人やらウズやらが一緒くたになってくるんですね。