ヒョルト人のカルト:守護者の嵐(ヴィンガ)

Epikt2008-11-12

●冬の神ヴァリンドの北風と戦う神の1人が、女戦士の神ヴィンガ(Vinga)の「守護者の嵐(Defender Storm)」です。守護者の嵐はヴィンガの下位カルトなんですが、守護者の嵐としか書いてません。“守護者の嵐”ヴィンガではないんですね。

●ヴィンガはいくつもの要素を持つ女神で、その1つが冬になるとおとずれるヴァリンドの北風をしばらくの間緩和する温暖な風です。暖気流っていうんでしょうか。ヴィンガはオーランスや戦士たちがいない隙をついてステッド(農場)を襲ってきたヴァリンドを撃退した神話を持っています。訳は俺です(「Storm Tribe」収録)。

ヴィンガはマホーメイを保護して、進んでくるヴァリンドを止まらせるため、激昂にまかせてジャベリンを放ちました。ヴァリンドは豪雪の毛布を地面に投げかけましたが、ヴィンガは自分の外套をマホーメイに巻きつけると、梢に跳躍しました。ヴィンガは彼に走りより、枝を踊るように渡り、木から木へと跳びました。ヴァリンドは雪をさらに深くし、梢さえも埋めてしまいましたが、ヴィンガは硬い地面の上を走るように雪の上を走りました。ヴィンガはそのときジリル(Jiril)から奪った力を見せました。ヴィンガの守護者の嵐はステッドの周囲でうなり、ヴァリンドに向かって飛びかかりました。その戦いでは、ヴァリンドの雪と冷たい風がヴィンガのしめやかな雨と暖かい微風によって封じられ、ヴァリンドだけが残されました。ヴァリンドは氷の槍でヴィンガを切り裂くために近づきましたが、舞い踊るヴィンガは再び風を込めたジャベリンを投げつけ、それがとても深く刺さったのでヴァリンドは凍った血を流しました。ヴィンガの次のジャベリンは、もしヴァリンドがそのままとどまっていれば彼を殺したかもしれませんが、臆病にもヴァリンドは背を向けて逃げたので、代わりに氷の雄羊を殺しました。

ヴィンガの《戦闘》と《移動》の神力でだいたい上のようなことができるようになります。

●守護者の嵐のカルトが提供する神力はそのまんま《守護者の嵐》で、神技《氷を溶かす》《 霜を防ぐ》《風を止める盾》《温かい風》《雪を洗い流す》を含んでいます。奥義は《冬を打ち破る(Defeat Winter)》ですが、特に冬の力に対抗するものではなくて、《守護者の嵐》の神力を使っている間は“最後の行為”に自動的に成功するというものです。